幸子ちゃんのネイルに見惚れて踏まれたくなった話

 こないだ美玲ちゃんが可愛いネイルをしてたよね。それに倣って幸子ちゃんもネイルしてみたいなって興味持ち始めたんで、幸子ちゃん身体張った仕事ちょっと多いけどつけ爪じゃなきゃいいかなっていうことで、お代ぼく持ちで事務所内のメイクさんにお願いしてもらったのね。

 そして待つこと約3時間。長えなと思ったらネイルをして生まれ変わった幸子ちゃんが出てきた!あらカワイイ!

 美玲ちゃんは自分のスタイルを貫き通したビビッドなカラーだったけど幸子ちゃんのは幸子ちゃんの白いワンピースにマッチしたナチュラルカラーな感じのアレで、主張し過ぎずくどすぎず、それでいてサラッと幸子ちゃんに馴染んでいて幸子ちゃんのカワイさが引き立つようなアレで、どこか夏の涼しさも感じさせるようなアレがアレで本当にアレがすごいアレですごかったんよ。そしてすごい。カワイイアレがアレでカワイイから幸子ちゃんがすごいすごくてアレですご(ごめんネイルのカラーとかデザイン全然詳しく無い)
 幸子ちゃんもピカピカのネイルに満足したように笑って得意気なのね。そんな幸子ちゃん見てたら幸子ちゃんの指舐めたくなってきたんだけど、ぼくの唾液で固まりきってないネイルぐちゃぐちゃにするのもはばかられたからグッと堪えて下を見たのね。
 そしたら幸子ちゃんのサンダルからネイルされた足の爪が見えたんよ。あらっ?足にもネイルしたんだって思って聞いたら、特別に足もサービスでつけてくれたらしいのね。なんでもペディキュア?って言うらしい。(ペディキュアと聞いた瞬間「ふたりは……」ってボケようとしたら「つまんないですからやめてください」って潰された。ぼくは泣いた)

 そんな幸子ちゃんのおみ足もものっそいカワイイから両足鑑賞用保存用実用で3本ずつ欲しいなあと思いながら幸子ちゃんの足を眺めてハーブティーを飲む優雅なティータイムを楽しんだのよ。たまに幸子ちゃんのふくらはぎと脛をススーと撫でたら手の平で頭をバチコーンと叩かれる紳士で贅沢な時間を過ごしてたんだけど、紳士なぼくはとある事を思いついた。

 今の幸子ちゃんのおみ足で踏まれたら気持ちいいのでは?

 というわけで何度も土下座して頼み込んだら、ドン引きしながらもぼくは幸子ちゃんに一切手を出さない触らない頭も上げないと言う条件でちょっとだけ踏みってしてもらえることになりました。やったぜ。ふみふみ。

 土下座の姿勢を崩してぼくが事務所の硬い床の上にうつ伏せで寝そべると、幸子ちゃんは「い、いきますよ?」と言いながら足をおずおずと出してくるわけ。ぼくは顔を横にしてるけど直接足は見えないのね。だけど幸子ちゃんがゆっくりと足を下ろすことでぼくの視界が少しずつ翳っていくのが見えるからめっちゃ興奮するのよ。
 そして幸子ちゃんの足がぼくの頭に接地したと思ったら、少しずつ体重をかけてくるのね。ぼくの頭は幸子ちゃんの温かい素足と冷たいタイルの事務所の床とで優しく挟まれ、圧迫感と少しの痛みを感じながらも、幸子ちゃんの足の感触を直に感じることでどこか心地よさを覚えるわけよ。まるで母の胎内にいるような安心感を、ぼくは幸子ちゃんに踏まれることで感じたのよ。

「あのー……ふじえるさん?大丈夫です?」
「大丈夫だからもう少しグリグリと踏んでくれると助かる」
「頭踏むなんてやったこと無いですしふじえるさんだからこそ心配なんですけど……」
「頼むからグリグリしてくれ」
「本当に危なかったら言ってくださいね?ふじえるさんの頭の中はもう大丈夫じゃなさそうですが」
「グリグリ。ぐりぐり。ぐーりーぐーりー!」
「お願いですから会話をする努力をしてください!」

 あぁ^〜たまらねえぜ。幸子ちゃんに踏まれるのは最高や。

 ところがしばらくしたら、もうやりたくなくなったのか幸子ちゃんが「もう十分ですよね?やめますから起きてください」と言うわけ。これはいけない。
 ぼくは咄嗟にうつ伏せの状態のまま首を180度回転させて幸子ちゃんの足の裏に吸い付いて引き戻そうとしたのよ。そしたら幸子ちゃんが「ぎゃー!ふじえるさんなにするんですか!!」って叫びながらぼくの頭を力一杯何度も踏みつけたきたのよ。

 そう、これこそが今回のメインディッシュ。幸子ちゃんに遠慮無しで思いっきり踏まれる。これがまたいいんですわ。
 頭蓋骨がタイルに打ち付けられて頭痛がぐわんぐわんと広がり、骨が響く感覚に合わせてズキズキと痛みが顔中を走っていく。そんな暴力的な行為にも関わらず幸子ちゃんの足の裏だけは温もりを伝える。やっぱり幸子ちゃんに踏まれるのは最高やな。もう一度やりたいぜ。

 そんなことを考えながら恍惚の表情を浮かべてたら、踏まれすぎて頭蓋骨にヒビが入り首を曲げすぎて頸椎を痛め脳内出血を起こし鼻骨骨折したのと歯を折って病院に搬送されてしまいました。トホホ……。

 踏まれるのは用法用量を守ろうね!
最終更新:2016年07月04日 22:45