石川県条例「小中学生の携帯電話の所持禁止」

29日、石川県で条例の改正が可決された。
小中学生の保護者に対しての条例となるこの改正案では、
「防災、防犯や特別な目的がある場合を除き、携帯電話を
持たせないよう努める」とある。

有害サイト,リアルコミュニケーションの不足などの
社会問題を背景として、この条例が考えられた。

様々な異論を受けて、「防災、防犯や特別な目的がある
場合を除き・・・」という一文が加わっているが、
これは全ての携帯がこの一文を利用してすり抜けられる
だろう。
一体何の意味がある条例なのか疑問である。

前述文章を読むと、私がこの条例の賛成者のように
思われるかもしれないが、私は完全な反対派である。

なぜか?

有害サイトのフィルタリングは、青少年少女を悪質な
サイトから守るという名目上必要だと思う。
しかし、何でもかんでも規制してしまっては、リスクを
知らない無知な大人へとなってしまう。

有害サイトで事件に巻き込まれてしまうのは困るが、
痛みを知らない者が社会に溢れては、余計な痛みが
社会に増えることになる。

火を使って料理をし、火傷をしたから火には気をつける。
包丁で手を切った経験があるから、包丁の扱いには
気をつける。
人は自分が経験したことでなければ、真実味がないため
中途半端にしか気をつけられないのである。

週刊誌などにもよく載るが、中国や北朝鮮では国益を
損ねる可能性のあるサイトへは、一切アクセスができない
と報道されている。
それが真実かは私は試したことがないので知らないが、
規模は違えど石川県の条例も大枠では同じだと思う。

規制すれば規制する程、良くない手法を用いて手に
入れようとするのではないだろうか。
規制ではなく、指導・教育とはいかないものだろうか。

授業で1ヶ月に一度携帯を用いて、どうすると危険なのか
どうすれば有益な情報にたどり着けるのか教えてあげる
のも現代では必要なのではないだろうか。

PCに関する授業ができたように、いつか携帯の授業が
だきたって不思議ではない。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2009年06月30日 11:06