クラウドと「Google Wave」

クラウド・コンピューティングという言葉を聞いたことが
あるでしょうか?

最近ではIBM社のCMでクラウドという言葉が使われていると
思います。
多くのCM視聴者は、IBMのCMが良くわからないのではない
でしょうか?
私も最初はなんとなく「クラウドね」と思っていたレベル
です。

クラウドの語源は雲から来ています。
プレゼンテーションをする際などに、インターネットを
雲上の絵で表すことがあると思います。
あの雲の概念から来ているのがクラウド・コンピューティング
なのです。

では具体的にクラウドとは何のか。
概念に近いものだと思います。
インターネットを利用するユーザーが、AがしたいからAサイトに
BがしたいからBアプリケーションを、というようなことを
意識させずに1つのプラットフォーム上で色々なことができて
いると感じさせてくれることを指していると思って下さい。

IBMだけでなく、Microsoftもクラウドに目をつけています。
Microsoftとしてはクラウドを提供するためのOSのポジションを
獲得し、そのOS上で起動するアプリケーションを増やすことで、
Microsoftというプラットフォームの上で、ユーザーの全ての
行動や願望を満たしてあげることがMSが考えているクラウド
ではないでしょうか。

では「Google Wave」とは?
「Google Wave」はGoogleが考えるクラウドコンピューティングの
形だと私は解釈しています。
「Google Wave」はインターネット上の全く新しいプラットフォーム
の形態です。
「Google Wave」を利用することで、ユーザーはリアルコミュニ
ケーションを手に入れることができるのです。

「Google Wave」とは、Googleが提供するWaveサーバ上でSNSや
チャット、メールなどを行うイメージです。
大したことないのではと思う方もいるでしょう。
しかし、内容は大きく違います。
今までと違いWaveサーバは、P2P通信という概念ではなく、
サーバ上にあるWaveオブジェクトを共有するという考え方です。

簡単なイメージは、今デスクトップ上でタイピングしている
文章が、送信する前から常にリアルタイムで相手のPC上に
反映されていると考えてください。
ダウンタイムがほぼなくなります。

技術的な部分は残念ながら私には細かくはわかりません。
Google社がこれを本格的にPRし始め、全国で利用されるように
なればインターネットという多くの人が認識している概念が
変わるかもしれません。

完全に主観ですが、例えばホームページといういうものが
無くなったりするかもしれません。
PC、携帯、スマートフォンでのインターネット利用という
利用形態の違いにおける差が無くなるかもしれません。
バカじゃないかと思われるかもしれませんが、私には把握
しかねる程にインターネットの進化はものすごいスピード
で進んでいます。
今も宇宙は広がっていると言われていますが、それと同じ
ようなイメージです。
大きすぎてわからないということです。

先日楽天のカンファレンスで三木谷会長兼社長が話して
いましたが「インターネットは明治維新以上のインパクトで、
私が思っているよりも早く進んでいるのだから、皆さんが
思っているよりももっともっと早いはずだ」と。

こういった議論に正解はないと思いますが、近い将来には
今営業されているような「PC用ホームページをリニューアル」、
「モバイルサイトを作りましょう」というような営業が
なくなるかもしれませんね。

PC用SEOやモバイルSEOもそうすればなくなります。
企業はどうやってアピールすればいいのか。
検索エンジンに一喜一憂しているようでは見えてこない未来が
待っているのかもしれません。

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最終更新:2010年01月21日 12:58