SEO、すでに知っている方の方が多い言葉だろう。
久々にSEOに関してのお話をしてみたいと思う。
SEO業界も昨年あたりから価格破壊の様相となってきた。
また、固定費型から成果報酬型、その成果報酬型の中にも
月額課金型、日額課金型と分かれている。
この不況の中、企業からすれば日額課金型の成果報酬型が
好まれている傾向がある。
なぜならリスクが少ないからである。
しかし、その分固定型よりもは成果を達成した際の金額は
当然ながら高くなっている。
固定費型SEOは、SEOというネーミングよりもSEOコンサル
ティングという名前に変わってきているようだ。
しかし、価格破壊が起きている以上、SEOコンサルティングも
成果報酬型SEOとの競争を強いられがちである。
SEOコンサルティングが価格競争に巻き込まれてしまうと、
コンサルタント(コンサルティング)の質が低下してしまう
恐れがある。
マーケティングの考え方・戦略に、ブルーオーシャンという
戦略がある。
ブルーオーシャンとは、対比するレッドオーシャンとの比較
からなるもので、競争により赤い血で染まった海と、
競争がなく深く青い海という対比である。
任天堂のWiiは、このブルーオーシャンを用いたとも言われて
いる。
このブルーオーシャンの考え方を利用し、SEOを違う切り口
から販売する手法が少しずつ出てきた。
例えば、SEOは広報・PRコンサルティングの一環であるという
考え方だ。
ごもっともな話で、SEO単体で全ての企業が費用対効果を
感じるのは難しいため、ブランディングとしても捉えさせ
なければならない。
飲食店の場合、SEOで上位表示を達成したとして、必ずしも
その効果で来店に繋がったとは感じにくい。
かといって効果測定のために、アンケートやしつこく何を
見たのかを聞くのは、顧客満足度の低下や、自社社員の
オペレーションのための教育時間の増加など、本末転倒な
経費・負担がかかってしまう。
そのため、SEOのみで費用対効果を図るのではなく、広報・
PR全体に予算を割き、その中にSEOを組み込むことで、
店舗名を売るためのブランディング(知名度向上)などに
利用することができる。
駅看板やビル看板と同じような効果だろう。
この考えには筆者も同意するところがある。
ネットショップや、完全予約制のビジネスモデルに関しては、
今まで通り費用対効果のあるSEO戦略を組めば良いと思うが、
一般企業も含めてインターネットを使ったブランディング・
広報・PR戦略として中長期的な考え方の中で取り組むことが
中小企業にも求められている。
当たり前だと笑われる方もいるかと思うが、まだまだ前述の
ような考え方は、日本の中小企業には根付いていない。
そもそも、順位を上げることがSEOと思っている方もいる。
これはSEO会社の電話営業のせいも多いにある。
社内で
WEB戦略担当、WEB広報担当などがしっかりいる場合、
SEOも含めた各業者をうまくハンドリングし、部署として
成果を出すスタイル。
社内に担当がいない場合は、SEOどうこうではなく、企業の
今後のWEB戦略全体を一緒に考えていけるWEBコンサルタント、
もしくは、広報・PRコンサル、ブランディングコンサルなど
と契約することをお勧めする。
SEOやリスティング、広告などを検討している担当の方々は、
今一度何のためにそれらをやるのか、将来どうならなければ
いけないのか、そのためには何をしたら良いのかを見つめ
直してみるのも良いかもしれませんね。
最終更新:2010年03月09日 11:48