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「……ぅぐ、――か、はぁ……っ!」
月明かりの下、夜の神社という神聖な場所で、祭が始まろうとしていた。
素裸に剥かれ衆人に白い肌を晒されている少女の身体に鋭い刃物があてがわれ動くたび、
肌は赤く染まり、澄んだ空気に澱んだ臭いが混じり出す。
猿ぐつわによるものか、それとも少女の強靭な意志の力によるものなのか、
加えられる行為の惨さに反して苦痛の声は少なく、
その瞳は苦痛を与えてくる相手を――この私を睨み続けている。
「さすがね梨花ちゃん。自分から麻酔を拒んだだけのことはあるわ」
「…………っ」
『当たり前よ、私は何としてでもこの記憶を持っていかなきゃいけないのだからね』
少女の――梨花の目的はわからないが、私に楽しみを与えてくれたことは確かだ。
今夜起こる最初で最後の祭の始まりに相応しい…。
「くすくす。……それじゃあ、あなたの綿流しを始めるわよ」
「……がっ!――ふ、……っっ!!」
腹部を内部まで一気にかき開き、「綿」を引きずり出すと、さすがに梨花の身体は大きく震え、猿ぐつわから声と血を漏らした。
「……ふふ。綺麗よ梨花ちゃん。月の光と血の赤とでこんなに濡れて輝いて…」
「か、ふ……ひゅ……」
梨花の瞳の輝きが鈍くなる。顔色も白くなってきた。
……これでもうすぐオヤシロさまの生まれ変わりとやらもおしまい。あっけないものね。
ジロウさんも、こんな風に苦しんだのかしら…?
………………。馬鹿ね。私は神よ。神になってやるのよ。もう遅いの――!
一旦梨花から身を離し、衣服を脱ぎ捨てる。
山狗たちは指示通り遠巻きに見ている。
月明かりの下の私の裸身にゴクリと息を呑む音が聞こえた。
「あなた達はここで起きることをしっかり目に焼き付けなさい。これは神の儀式なんだから」
再び梨花の側に行くと、もう彼女の瞳はどこも見ていなかった。
ひゅー、ひゅー、と小刻みに震えながら息を漏らすだけ。
「私の勝ちね、梨花ちゃん。くすくす……」
ずりゅっ…。
小さな身体から「綿」を引き出し、血に染まったそれを身体に巻き付ける。
「うふふ、あったかい……」
梨花ちゃんの鋭い瞳。私を拒んだジロウさんの激しい瞳。おじいちゃんの優しい瞳…。
…今はもう、誰も「私」を見てはくれない。だって、ここにいるのは神だから。
私の身体が血に染まる。「綿」が身体を滑るたびにぬるぬるとした液が身体を濡らす。
そして、私の内部も熱く濡れて――。
ぐちゅ…っ。
「ああ……ん、ふふ……どうかしら梨花ちゃん。オヤシロさまの生まれ変わりの神聖なあなたの「綿」で、
私、こんなになってるのよ…?あふ、んんっ……」
赤く濡れた指を滑らせるたびに、これまで感じたことのない激しい快感が電流のように流れこんでくる。
きっとこれが、神の領域。
普通の人間ならこんなことで快感を得られたりしない。
私は、神。神になったのよ。これから私は神としての偉業を成し遂げるのよ――!
月明かりの下。
神聖な神社に響くのはオヤシロさまの生まれ変わりの虫の息と、
快楽に身を委ねる神の声と、
血と粘液の混じった淫らな音だけ。
これが私の祭り囃子――。
最終更新:2007年09月15日 20:28