前のお話



俺が魅音と付き合い始めて半年程経った。

この半年間色々な事があった。
鷹野さんが梨花ちゃんを殺した後、村を全滅させようと画策していたのを仲間や協力してくれた人達と一緒に阻止したり。
沙都子の兄貴が実は、入江診療所に入院していて年内には退院できる予定だったりとか。
まあ他にも村の中は様々な因習や迷信がはびこっていたが、ここ半年で良い部分は更に良くなり、悪い因習は全部とは言わないが以前より目立たなくなった。
と、いう事だ。
魅音曰く俺が引越して来たおかげらしい。

そして俺の中で一番印象深いのは、激しい勢いで勃発した魅音とレナの大喧嘩だ。
後で魅音に教えて貰ったのだが、レナは俺の事が好きだったらしい。
んで魅音はレナに俺と付き合っていると説明したのだ。
俺と付き合い始めたので親友であり、ライバルだったレナに筋を通しておくつもりだったらしい。
しかし告白すらさせずに自分から俺を奪ったとレナは怒り、魅音と壮絶なビンタ合戦を行った後、仲直りと一応丸く治まった様だ。
ちなみにレナと俺や魅音が疎遠になった訳では無く、皆と一緒に仲良くやっている。

ああ、魅音の調教は続いているぞ?
ただ、あいつを好きになればなるほど、罵ったり傷付ける様な事はしなくなった。
まあ今はノーマルプレイ+αを中心にラブラブしているって事だ。
とは言え、昼休みに校舎裏の死角でSEXしたり、学校帰りに通行人からギリギリ見えない所で放尿させたり、下着を着けさせず学校で過ごさせたりと、そっち方面の調教は継続中だ。
俺の可愛い兎ちゃんだからな。大事にしないとバチが当たる!しかも常に初々しい反応を返してくれるんだぜ?可愛いくて仕方が無い。

と、ここまで回想した所で意識は現実に引き戻される。
「ねぇ~?圭ちゃん~ここの最小公倍数を求めたら兆の単位になっちゃったよ~」
そう泣きそうな顔で問題の分からない所に質問してくる訳だが、魅音よ・・・何故に最小公倍数と最大公約数が理解出来ないんだよ・・・。
散々説明した筈だが?「・・・魅音。お前は良く頑張った。今日は勉強を中止しよう。俺は頭が痛くなってきた」
「ふえ?どうしたの圭ちゃん!風邪でもひいたの!?」
「いいんだ・・・。分からなくても良いから」

そう魅音は自分の部屋で高校の受験勉強をしているのだ。
俺と同じ学校に行って、ゆくゆくは上級生特権で俺に勉強を『教える』と言う事をしてみたいらしい。
その為だけに今まで必死に勉強して、数学以外は合格ラインを突破した。
そんな年の瀬も迫った十二月中旬。
魅音の部屋の炬燵の中で俺達は、ナンパに使うソアラを改造するツッパリ二人組よろしく、黙々と勉強していた訳だ。
「根詰めて勉強しても意味が無いぞ?たまには気晴らししないと良い結果は出ない。だから今日は休息日だ」
「う~ん。それなら仕方無いね。私、紅茶でも入れて来るよ!」
そう言って魅音は部屋を出て行った。

ちなみに、ここ一週間、魅音とは御無沙汰だ。
かと言って自慰すると怒るので、俺は欲求不満気味であった。
そうこうしている内に魅音は紅茶とシュークリームを持って戻って来た。
羽入が見たら喜びそうな特大シュークリームをパク付きながら談笑していると魅音が、俺の横に入って来て、遠慮がちに口を開く。
「ち、近頃Hしてないよね・・・。私・・・急にムラムラしてきちゃった」
最後の方は消え入りそうな声で赤くなりながら話した。
「だから・・・圭ちゃんが良かったら、私を抱いて欲しいな・・・」
か、可愛いすぎる。添え膳なんたら以前に、この状況でNoと言える男は居ないだろう。
「あ・・・」
魅音をゆっくりと押し倒す。
そして優しくキスをすると、自分から舌を絡ませてきた。
「んむ・・・。ちゅる。ちゅぴ・・・」
頭を撫でてやるとビクッと一瞬身体を震わせたが、身体の力を抜いて俺の首に腕を回してきた。
「ふぅ・・・」
唇を離すと悩ましげな吐息を吐いて上目使いで俺を見ながら言う。「こ、炬燵の中でしちゃったら風邪ひいちゃうよね?」
そう言って炬燵から抜け出して、いそいそと布団を引き始める。

布団を引き終えると、俺の手を引いて布団まで連れて行き一緒に潜り込む。
「ねぇ。圭ちゃんアレして?アレ・・・」
「くっくっく!本当に好き者だな~。やってやるよ」
アレとは乳首を甘噛みする事だ。
魅音が着ている黒い大きめのタートルネックを捲りあげてブラのホックを外し、乳首を指で弾く。
「ひうっ!」
身体をビクッと震わせて顔を横に背ける。
顔を真っ赤にしギュッと目を閉じプルプル震える魅音を見ると、他にも色々したくなるが、まずは魅音のリクエストに答えるのが一番だろう。
「はぷっ。ちゅ・・・。ちゅぱちゅぱ・・・」
だが焦らした後に噛んでやる。ってのもオツなもんだろ?
御主人様としては色々な魅音の反応が見たい訳で。
「あふ・・・。んっ。圭ちゃん・・・意地悪しないで?カミカミしてよ・・・」
普段、学校では絶対見せない可愛い言い方で、おねだりする魅音。所謂『女の子モード』だ。
しかし、そう言いながら腰に足を絡ませてくる姿は『女の子』では無く『女』である。
「仕方無いな。魅音は本当、おねだり上手だぜ?」
そう言って、乳首を歯でコリコリと甘めに噛みつつ舌を転がす。
「あっ!駄目!気持ち良すぎるよっ!」
それを聞いた俺は噛みながら乳首を強く吸い舌を小刻みに動かし、片手でもう一方の胸を軽めに掴み人差し指で乳首を早めに何度も強く弾く。
「らめぇ!らめぇ!オッパイが蕩けちゃう!あっ!んあっ!あっ!!!!」
と喘いだ後、魅音が腰に絡ませた足と頭に回した腕でギュッと強い力で抱き付いて来る。
どうやらイッたようだ。 顔に押付けられた柔らかい胸の感触を堪能するために頭をグリグリと動かして、胸の谷間に潜り込んだ。
「はあはあ、はあ・・・。け、圭ちゃん?どうしたの?今日は甘えん坊さんだね?よしよし☆」
頭を撫でられ、幼子の様にあやされる。
悪い気分じゃないが、息が苦しくなってきたので顔を上げて、魅音に聞いてみる。
「なあ、次は何して欲しい?」
そう言うと「・・・・・・お、おま〇こ舐め舐めしてくれる?」
顔を真っ赤にして口に手を当て目を逸らしながら、小さな声で言ってきた。

ちなみに近頃、俺は魅音に何をして欲しいか聞くのにハマっている。
回想時に初々しい反応を返してくれると言ったのはコレの事である。
俺は意地悪のつもりで「じゃあズボン脱いで、尻を俺の顔の方に向けて上に乗れよ」
いわゆる69だ。魅音は69をするのを恥かしがって拒む。
オロオロする魅音が見たくてワザと言ったのだ。
俺は仰向けに寝て手招きする。
「ん・・・。分かった」
そう言いながら、ズボンと下着を脱ぎ俺の上に乗る。
予想外だ。
「こうで良い?」
「コレ、嫌だったんじゃなかったのか?」
「圭ちゃんがやってみたい。って前に言ってたから、恥ずかしいけど頑張るよ・・・」
ここからだと顔は見えないが、かなり恥ずかしそうに身体を震わせている。
「魅音も口でしてくれよ?」
「うん・・・」
カチャカチャ。ジジーッ。シュル。
ベルトを外されて、ズボンとパンツを一緒に脱がされ、魅音の冷たい手が息子に触れ、上下にゆっくり動かされた後、暖かい口の中に沈められていった。
魅音の大陰唇を指で開いて指を膣に二本入れてみる。
「んんっ!?」
「凄い濡れてるな。指二本が抵抗無く入ったぞ?」
指をゆっくり出し入れしながら言うと、抗議のつもりなのか、魅音の口の中で息子の尿道の先を舌でグリグリと強くこね繰り回される。
俺は挿入している指を一本のみにした後、クリトリスの皮を剥いて舌で舐め始める。
ぴちゃぴちゃ!
少し強めに舐めると魅音の身体がビクッビクッと跳ね、膣に挿入した指を強く締め付け、口の中では息子に吸い付く力が強くなる。
次は指で中を掻回しながらクリトリスに唇を付け、激しく吸い付きながら舌で舐めてみる
「っ~~~!んむ!んぐっ!ん~!?んっん~!?んちゅ!ちゅばっ!」魅音が嫌々するように凄い音を立てながら、息子を激しく責め立て始めた。
うっ!そんなにされると速攻でイカされそうだ!
俺は陰部から口を離し「魅音、そろそろ良いか?」と聞いた。
魅音も息子から口を離し「ん・・・。私も、もう我慢出来ないよ・・・」
そう言いながら机の引き出しからコンドームを取り出した。
「ん?それ初めて見るヤツだな?どうしたんだ?」
「・・・親戚の叔母さんから『新製品だから彼氏に使ってあげなさい!』って言われて買っちゃった・・・」
と微笑みながら『うす☆うす』と書かれた包装を口で開け、唇で咥え息子に装着してくれた。
ちなみにこの技は魅音が始めた事だ。激しい調教をしなくなった頃に「ペットとして服従の証しに口で着けてみる」と言って以来、毎回してくれる様になった。
断じて言う。俺が教えた訳では無い。

装着後、魅音が俺の上に跨がり片膝を立てた格好で息子に手を添えて 「今日は私が頑張るね?いつも圭ちゃんにして貰ってばかりだから。いっぱい気持ち良くなってね?」と言って息子を挿入していく。
「うあっっ!」いつものコンドームと違い魅音の膣内の温さがハッキリと息子に伝わる。
「んっ・・・!こ、これ凄い・・・。圭ちゃんのおちん〇んの形がハッキリ分かるよ・・・じゃあ動くね・・・?」
魅音は腰を前後左右にグリグリと回した後、ゆっくりと腰を上下に振りだした。

パチュパチュ。

「あっ!あっ!」
俺の上で控え目に腰を振る魅音。
押し寄せる快感を必死で我慢しているのか、目をギュッと閉じている。
「んっ!あうっ!け・・・いちゃん・・・き、気持ち良いっ?」
息も絶え絶えに聞いてくる。
基本は受身の魅音が、たどたどしい腰使いだが俺を気持ち良くさせようと羞恥心を堪えて頑張っている。
そんな優しさや俺への愛の深さ・・・。
あの日、夜の帳が落ち始めた教室で魅音に酷い真似をしてしまった俺に・・・。あの夜必死に俺を悦ばせようと頑張っていた、まだ処女だった魅音の気持ちを踏躙る様な真似をした俺に・・・。
魅音は何故こんなにも尽してくれて大きな愛情を注いでくれるのだろう?
あれから半年も経って馬鹿な俺は気付いた。畜生!前原圭一!俺は最低な奴だ!
何で!そんな大事な事を今頃気付くんだよ!畜生!畜生!!!
俺は起き上がると魅音に抱き付き泣きながら許しを請う。
「魅音!ごめん!ごめんなさい!俺は何て酷い事をしてしまったんだ!ごめんなさい!許して・・・許してくださいっ!!!」
「け、圭ちゃんっ!?どうしたのさ!?・・・圭ちゃん?っ!圭ちゃん!!」

うわああああああっ!!!!
そう号泣しながら謝り続ける俺に魅音は
「大丈夫!大丈夫だから!私がいるから!圭ちゃん落ち着いて!」と優しく抱き締めて、背中を擦ってくれている。
どのくらい時が経ったのか分からない。五分なのか一時間なのか?
背中をポンポンと優しく叩いて
「もう大丈夫。私が圭ちゃんを守るから・・・。だから泣かないで?」
と優しく慰めてくれる魅音に俺は、ポツリポツリとさっき気付いた自分の過ちを話す。
すると
「確かに圭ちゃんの言う通りだよ?でも過ちに気付いた圭ちゃんは偉いよ?」
「それに圭ちゃんはそんな事を霞ませてくれる位、初めての夜からいっぱい幸せをくれているよ?私は過去より現在の方を大事にしたい・・・」
「だから気にしなくて良いんだよ?私は圭ちゃんに愛して貰えてて幸せだよ?」
そう言いながら手で俺の涙を拭ってくれ、額に張り付いた髪を丁寧に直してくれた。
そして俺の顔を両手で挟み
「胸を張れ!前原圭一!私は貴方に愛されて幸せだよ!」
「過ちを後悔するなら、私をもっともっと幸せにして欲しい!泣いている圭ちゃんなんか見たくない!圭ちゃんにはずっと笑っていて欲しいから!」
「だから私は圭ちゃんを許すよ!」
「ううん!私も酷い事をした・・・。だからおあいこ!お互い差さえあっていこうよ!」
「魅音・・・。ありがとう・・・。ありがとう。」
なんて慈悲深いのだろう?俺は大好きな恋人に・・・魅音に二度目の恋をしてしまった。

「魅音・・・」
「圭ちゃん・・・」
どちらからか分からない。激しく口付けをし、互いの名前を呼び合う。
「ちゅ・・・。くちゅ・・・魅音・・・」
「あむ・・・。ちゅぱ・・・んっ。圭ちゃん・・・」
魅音が俺の肩に手を回し首筋に吸い付きながら腰を動かし始めた。
「あっ!あんっ!圭ちゃん!圭ちゃん!」
そう甘く鳴きながら、涙を流す魅音。
「はあはあ!魅音!愛してる!絶対離さないからな!」
俺は魅音の背中に手を回して、強く抱き締め首や胸に強くキスする。
「圭ちゃん!ん!はあっ!!うくっ!もう駄目!私イッちゃいそう!」
「お、俺も!!限界だ・・・!!」
「あっああっっ!!んあっ!!ああっっ~~~~っ!!!!」
「はあはあ!!!うあっっ!!」
魅音が激しく腰を動かし始め、お互いが限界に達する。
ほぼ同時にイッたんだと思う。
今までで一番長い射精だったろうか?
魅音を見ると大きく肩で息をしながら小刻みに震えていた。
繋がったまま軽いキスをした後、魅音は俺の息子からコンドームを外し、口で綺麗にしてくれた。
尿道に残った精液まで残らず吸い出した後、ティッシュで息子を丁寧に拭き終わると亀頭にキスした。
次は俺の番だ。
魅音の濡れそぼった陰部をティッシュで綺麗に拭いた。

そして布団の中に入り抱き合って色々な話をしていたが、魅音がウトウトし始めいつの間にか眠っていた。
俺はしばらく魅音の寝顔を見ていたが、強烈な睡魔に襲われ、いつしか夢の世界へと旅だった・・・。


<続く>

後編


TIPS『女の戦い』

「はあはあ・・・」
私はレナの部屋で力尽きて倒れている。

「はあはあ・・・」
レナも同じく床に膝を付いて肩で息をしている。
二人とも両頬が真っ赤に腫れている。鼻や口からは血が出ていたり。と御世辞にも美しい光景では無い。

私は圭ちゃんに女にして貰った日から数日を経た、ある平日の放課後レナの家に行った。
私は圭ちゃんと付き合い始めた。だからレナに・・・いやライバルには説明しておくべきだと思ったので家に行ったのだ。
スンナリと分かってくれるとは思わなかったが・・・まさか罵倒し合いながらビンタの張り合いをするとは想像すら出来なかった。あの温厚なレナが・・・。
もちろん私も引く訳にはいかなかった。
圭ちゃんへの想いを馬鹿にされたくない。
そして冒頭に戻る訳だ。

「レナ・・・。あんたの気持ちは痛い程分かる。けど、圭ちゃんへの想いを馬鹿にしないで・・・」
私は起き上がり、口から出た血を腕で拭き取る。
「はっ!笑わせないで欲しいかなっ!かなっ!魅ぃちゃんは卑怯だよ!正々堂々勝負しようってレナは言ったのに横から掠め取ったんだよ!」
口から血の混じったツバをペッと床に吐いて、そうレナが言った。
私は本音を口に出した。
「私はレナとこんな事したく無かった!レナに祝福されたかった!」
「レナだって!魅ぃちゃんとは、こんな事したく無かった!祝福したいよ!でも私は我慢できなくて魅ぃちゃんに酷い事をしてしまったんだよ!」
レナが泣きながら言う。
私はレナを抱き締めて「ごめん!レナ!許して!私は目の前の幸せを逃したく無かったんだよ!」泣きながら話す。
「レナも告白位したかったよね・・・事情はどうあれ私はレナの可能性の芽を摘んじゃったんだ。ごめんなさい」
「ううん。良いんだよ?だよ?レナもごめん。圭一君と幸せになってね」
レナも泣きながら私を抱き返す。

そして二人で夜遅くまで泣き合った。

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最終更新:2008年05月05日 00:22