初めに感じたのは違和感だった…。
寝ていて何かおかしい感じがした。…身体が動かないんだ。ほら寝ている時って、無意識の内に打つだろ?寝返りをさ…。
寝ていた俺は、寝返りを打とうとした。そこで『あれ?おかしいな』って思って目が醒めたんだ。
寝起きの頭が一瞬で覚醒するのが分かった。……金縛り?そう考えた。でも違うんだよ。
試しに手に力を入れると指先も動くし、足も同じだった。ただ、胴体だけは動かなかった。そして、ある事に気付いた。
『重たい』『生暖かい息遣い』この二つをな。
誰かが俺の身体に乗っている!?体温が一気に下がって凍り付いた。混乱する頭が次に受け取った信号は…その『誰かの息遣い』が俺の顔に近付いて来る。という事だった。
恐怖で視覚以外の感覚が冴え渡った。荒く、興奮した息遣いが徐々に近付いて来る……心臓がドクドクと音を発てて脈打つ。数秒が何時間にも思えてしまう。自分の体が蚤の様に縮まる様な気がした。
「…ひっ!!」
俺の左頬を生暖かく、柔らかいヌルヌルした物が這うのが分かって俺は戦慄する。ゆっくりゆっくり…顎の方から上に向かって動いてくるんだよ……。
布団をギュッと握り締めて、その『何か』にされるがまま。俺に出来る事といったら身体を震わせて、早く終われと願う事だけだった。
そして何回も同じ様に舐められた…。それが舌だと気付いたのがいつなのかは分からない。ヌルヌルした唾液を残して、舌が這った後の熱を奪われた冷たさが印象に残っている。
恐怖に耐えられなくなり、俺は助けてと叫びそうになって…。でも手で口を塞がれるのが分かった。
「っ!?」
「し~っ……」
驚いて思わず目を開けたら……そこには確かに誰かの影があって、俺に静かにしろと促していた。
「…大声を出したら駄目なのですよ」
聞き覚えのある女の子の声。…この声は………羽入?
「は、羽入…か?」
俺は震える声で問い掛ける。闇に目が慣れてなくて身体の輪郭しか分からない。だから安心したくて確かめる。
「ふふ…。やっと起きてくれた。寂しかった…僕の事が嫌いなのかと思ったのです…」
違和感、混乱。そして恐怖に続いて、俺の中で芽生えたのは『疑問』だった。
「あ…。え?えっ…っ。な、何で?」
『何で夜中に羽入が俺の部屋に居るんだ?』
そう問い掛けたつもりだったけど、言葉として出たのはその一言だった。
「…くすくす。何故でしょう?」
問いを問いで返された俺は、頭の中でいくつかの仮説を建ててみる。
夢?いや違う、多分現実。じゃあ…俺が梨花ちゃんの家に居るのか?それは無い。夢遊病なんかを患ってはいない。だったら……だったら、何でだ?…分からない。
そうこうする内に言葉を発しない俺に痺れを切らしたのか、羽入が顔を唇に触れてしまうんじゃないかって位に近付けてきた。甘ったるいお菓子の様な匂いと女性用シャンプーの匂いが鼻をくすぐる。
「圭一が全部いけないのですよ?あう…僕に…僕に『こんな事』をさせたのは圭一なのです」
羽入が言う『こんな事』とは、この夜這い紛いの行動を指しているとすぐに分かった。
俺が何をしたって言うんだよ…。羽入は大切な仲間で、どちらかと言えば『守るべき存在』だ。年下の子に手を出す訳無いだろ?
こんな夜中に俺の部屋に来いとか、犬の様に舐めてみろとか言った覚えは無い。間違い無く。
「っは!?や、やめ…」
小さな羽入の何処にこんな力があるのだろう。俺は手を押さえ付けられ、再び顔を舐められた。
「んっ…はあ…はあっ。んくっ…けぇいち…けぇいちぃ…ぴちゃ」
暗さに慣れた目で見たのは、熱に浮かされて上気し、うっとりとした顔の羽入だった。俺はこの表情を知っている…『女の顔』だって。
「ぴちゃ…ぴちゃ…。んう…美味しいのです。…あふ…っくちゅ」
親父が隠し持っていたポルノビデオを隠れて見た時の女優の顔と同じだ。そして、そんな表情の仲間が…羽入が俺の顔を美味しそうに舐めている。
「うぅ…。はっ!あ…。ん…」
そう思うと、下着の中で自分の息子が大きくなっていく。あの可愛らしい羽入が、こんな事をするんだって…。男の抗えない本能だ。認めたく無いけど今、俺は羽入を『女』として見ている。そんな劣情を抱いている自分が情けなく、また恥ずかしい。
「あうっ。圭一のおっきくなってきた…。ふふっ♪僕の舌、そんなに気持ち良かったですか?」
『嬉しい…』
そう呟いて、羽入がまた舌を這わせる。ザラザラして、でも柔らかくて暖かい舌が頬に、鼻に唇に…顔全体に甘い匂いを残しながら蠢いていく。
「は…!ふ!うぅっ…!」
くすぐったいけど、それ以上に気持ち良い。段々、蕩けてきてボーッとする思考が『羽入の肉感』のみを受け取る様になる。
下腹部にのしかかる羽入の尻や、胸板に感じる大きく柔らかい胸の重み。衣擦れの音と悩ましく微かに啼く声。発情期の牝の切ない啼き声だ。
「んぅ…んっ。はっ…は。あむっ…ちゅっ!ちゅっ!んふぅっ…くちゅり」
羽入と唇が重なって吸われた後、舌が俺の口をこじ開けて侵入してきた。生まれて初めての口付けだった…。
「ちゅる…。ふっ…あうぅ…はふっ…あ…んうっ。くちゅくちゅ…」
『思っていたよりキスって気持ち良いんだな』
それが感想だった。羽入の鼻息と、柔らかくて小さな唇と舌が俺の思考を奪い去る。微かに目を開けて見ると、目を閉じてほのかにピンク色の顔をした羽入が居た。
こんな姿を見たら、もう好きにしてくれって感じだよ。いや違うな。動けない…だ。緊張して身動き出来ないんだよ。
悲しいかな、こんな風に女の子と触れ合う機会なんて生まれて初めて。恥ずかしいけどさ、まだ童貞だよ童貞。
さっきの恐怖や疑問なんて嘘みたいに吹っ飛んじまった。今は…うん。凄い期待しているんだよ。くそっ!笑うんじゃねぇ!仕方無いだろ!急な事だって言っても、何だかんだ俺だって思春期真っ盛りな少年なんだからな!
興味深々なんだ。分かるだろ?いや!理解するな!感じろっ!自分と同年代の女の子と同じか、それ以上に発育した身体に天然でドジなボクっ子とか…。
凄まじい破壊力を持つ萌えの化身だっ!やべえ…はあはあ…み な ぎ っ て き たっっ!!!!うおおぉぉぉっっっっ!!!!!!!やるぞっ!!!俺はやってやるぞおぉぉっ!!
……はあ…。でもな……さっきも言ったけど悲しいぜ、俺は童貞なんだよ。羽入にされるがままだ…。だからまずは出来そうな事からしてみよう。リラックス、リラックス…身体の力を抜こう。
次は、羽入の舌に合わせるだけで良い。自分から積極的になってみよう。俺は羽入の舌に自分の舌を絡める。
「んうっ!?んっ!んうっ!くちゅ!!!ちゅっちゅっ!!!あふぅうっ!」
ごめんなさい。俺の勇気ある一歩が、よほど嬉しかったんだろうな。羽入が俺の頭を抱き締めてさっきより激しくネットリと唾液を絡ませて吸い付いて、舐め回してきたよ…。初めての積極的攻勢は、冬将軍が味方した赤軍に蹂躙されるドイツ機甲師団なみの惨敗だった。
「ふ…あ…。あうあうっ。圭一は姦る気満々なのです☆偉い偉いなのです」
「う…。そ、それより退いてくれないか?動けな…」
「嫌なのです」
と、全部言い切る前に羽入に拒否される。そして俺は羽入に釘付けになる。唾液で艶々した羽入の唇が妙に色っぽくて…下着の中で息子が更に硬くなっていくのが手に取る様に分かった。
「あうぅ…。圭一のおちんちんが僕のお尻をグイグイ押してくるのですよ…」
次に釘付けになったのは胸だ。視線に気付いて悪戯っぽい目付きの羽入が、俺の手を取って胸に近付けていく…。
「触ってみますか?」
そう言われた時には、俺の手は柔らかく、暖かい物に包まれていた。羽入の長襦袢の脇から誘導された手がさ…当たってるんだ、胸に…。
こ、これが…女の子の…。スベスベしてて暖かい…偶然を装って指を軽く食い込ませると、中から押し返してくるんだよ。や、柔らけぇ…柔らけぇよ。
「ふ…う…。あ…あ」
この場合『触る』ってのは『揉む』と同義なんだよな?俺は夢中で胸を揉みしだく。新しい玩具で遊ぶ幼児の様に…。羽入の微かに開かれた唇から漏れる気持ち良さそうな喘ぎ、そして鼻面に当たる甘い匂いの吐息が
『ああ。やっぱりこれって夢じゃ無いんだな』
と改めて認識させられる。
「はあ…っん。ふあぁ…けぇいち…は上手な、のです…。気持ち良いですよ…はぁはあ」
トロンとした目で俺の頭を抱き抱えて羽入が呟く。手の平の上で、マシュマロの様に柔らかい胸がプルプルと踊る。捕らえどころの無い弾力を持った塊…。実際に見てみたいと思うのは自然な流れだった。
「ごくっ…!な、なあ羽入…む、胸を見てみたいんだ。…良いか?」
その一言にニッコリと微笑んで頷いた羽入が、俺の上に馬乗りになって長襦袢の合わせに指を掛けて、ゆっくりと左右に開いていく。
「は、羽入っ!!!」
覆う物が無くなった瞬間にプルンと跳ねた胸を見て、俺は我慢の限界に達して羽入を押し倒してしまう。仲間とか、そう言った建前なんか霧散して、目の前の『牝』にのしかかる。
「あっ!あうぅっ!けぇいちぃ!はっあっ!」
羽入のピンク色をした乳首に音を発ててむしゃぶりつく。舌先で舐め回して、赤ん坊みたいに吸う…そんな稚拙な行動に反応して喘ぐ声が堪らなかった。
「んあっ!あっ…ふう!あああ…そんなに吸ったら…あうあ、う!」
舌で弾き、唇で甘噛みして引っ張りながら両手で胸に十指を埋める。心地良い弾力を返す胸の柔らかさを味わいたくて揉みしだく。
「んっ!んんっ!ん~っっ……あっ!!僕のおっぱいっ…はっ!美味しいですかっ!はっあ!」
甘えた声で問い掛ける羽入に俺は返事を返す。言葉の代わりに胸に強く吸い付いてベロベロと舐め回して…。どこもかしこも甘い味と匂いがするんだ…これが『牝の味』なのかな?分からないけど、俺を酔わせる生々しさがそこにあった。
「は…あ…はあ。……あう…?」
上だけでこれなら、下はもっと……だろ?愛撫を急に止められ不満そうな羽入を見下ろして、長襦袢の帯に手を掛ける。すると羽入に優しく手を押さえられる。
「くすくす。焦らなくても僕は逃げないのです。圭一が僕の身体に興味があるように僕も…圭一に興味深々なのです
………ずっと興味深々だったのですよ。圭一…見せて…」
そう言われて、俺は気付く。学校に居る時や部活中に感じていた『視線』を…。思い出せ。レナ、魅音…沙都子、梨花ちゃん…詩音に………羽入。
皆楽しそうにしていた。でも一人だけ違う視線を俺に送っていた子が居ただろ?羽入…記憶の中の羽入は熱に浮かされた顔で俺を見ていた。
物欲しそうに俺を上から下に舐める様に見ていたじゃないか。
罰ゲームで下着一枚に剥かれた時、皆に笑われた。でも羽入だけは違った…今と同じ欲情した『女の顔』で食い入る様に見ていた……あ。つまり、あれか?さっき言っていた『俺のせい』ってのは俺が羽入を発情させて我慢出来なくさせたって事か?
「ふふっ…半分だけ正解なのです♪」
「へ?」
「圭一は真剣に考え始めると思っている事を口に出してしまうのです」
またやっちまった…。俺の悪い癖だ。顔が熱くなるのが分かる。恥ずかしい…。
「僕は圭一が欲しくて堪らなかったのです。見るだけじゃなく触れて、触って欲しかった…ずっと。…もう半分は……内緒なのです。あう☆」
舌を少し出し、ウインクした羽入が悪戯ぽく笑って、優しく俺の身体を布団に倒す。なんか誤魔化された気がするな…。月明りに照らされ栄えた、白い肌が綺麗で俺は息を呑んで魅了される。
胸元のはだけた長襦袢を纏った乱れ髪の『淫魔』…俺を見下ろす羽入の姿を例えるなら、その一言で充分だろう。その姿に魅入られ、下着に羽入の細い指が掛かったのに気付かなかった。
「あ…う。圭一のおちんちん…凄く立派なのです。でも…まだ『子供』のままです。くすっ…可愛い」
俺は羞恥で穴があったら入りたい気持ちになる。そう。包茎…まだ全部剥けて無いんだよ。未熟な姿を羽入に晒して情けなくなる…でも不思議と嫌では無い。
「大丈夫…。僕が『大人』にしてあげますです。動いちゃ駄目です…よ」
羽入がそう言って、俺の足の間に正座して息子に指を添える。華奢な指に数度優しく扱かれ、初めての経験に身体は正直に悦んでしまう。
『俺のモノに触られている…!女の子に優しく触られている!』
ってな。
暖かく柔らかい女の子らしい指が…手が俺に触れていた。それだけで射精してしまいそうな興奮が俺を支配する。
でも次の瞬間、そんな俺の身に更に強烈な快感が押し寄せたんだ…。それは口での愛撫だった。
「あむ…ちゅぷ…ぷ」
「…っう!あ…あっ!」
羽入が髪を片手で押さえて顔を俺の下腹部に埋めていく。熱くてヌルヌルした軟体の中に徐々に飲まれる感触。蒟蒻とかゼリーを彷彿させる柔らかさと、火傷してしまいそうな熱さ…。
こ、これがフェラチオ…知識として知ってはいたけど…こんなに気持ち良いんだ…。口付けした時以上の痺れる気持ち良さが全身を駆け巡る。
電気が走った様に下半身が跳ねた後、身体の力が抜けていくんだ。布団を震える手で握り締めて、酸素を求めて俺は喘ぐ。
「うあっ!はあぁあっっ!!!くあっ!はっう!」
羽入が唇を窄ませて息子の被った包皮をゆっくりと降ろしていく。潤滑剤の代わりだろうか?唾液を絡ませた舌で亀頭の周囲を舐めながら…。
「ふ…ぅん。ちゅくっ…は…ちゅ」
キュッと唇を使って締め付けて押し下げつつ、亀頭と包皮の間に舌を差し入れてグルリと円を描く様に動かして…優しく剥いてくれるんだ。微かな圧迫感と強烈な快感に腰がガクガクして止まらない。
「うぅう…!は、はにゅ…うぅ!はっ!あっ!ああっ…」
亀頭の圧迫感が急に消えて楽になる。そして羽入が息子から口を離して俺に語りかける。
「これで圭一も『大人』なのです。いっぱい頑張ったのですよ。あうあう」
唇から糸を引いてキラキラと光る唾液を指で拭き取ってニッコリ笑いながら、そう言った羽入は何処か扇情的でドキドキした。年下の筈なのに、その姿は俺なんかよりずっと年上のお姉さんみたいでさ。…凄く綺麗だった。
「ちょっと汚れてるのですよ…。僕が綺麗にしてあげますです」
俺は再び快感の渦に巻き込まれた。羽入の暖かい口内で溶かされていく…根元までズッポリと咥えられて、ザラザラな舌が先程まで皮で隠れていた敏感な場所を縦横無尽にはい回る。
「ちゅぶっ!ちゅっく!ず…ぷぶっ!ちゅばっ!ちゅばっ!」
「あ…!あっっっ!!」
強く吸われながら、唇で扱かれる。ウネウネと動かされる舌と、熱い唾液の海の中で俺は溺れる。スッポンの様に吸い付いて真空状態の羽入の口内で腰砕けになってしまうんだ。
亀頭の先を小刻みに舐められ、裏筋を舌で上下に擦られる。手で根元から絞る様に扱かれ、経験した事無い強烈な射精感が込み上げてきた。俺はそれを腹に力を入れて耐える。
「うっ!うっ!はっ!くうぅっ!」
羽入の頭を両手で押さえ付け、腰をガクガクさせて我慢する。この快楽の時間を少しでも長く感じていたい。そんな俺の浅はかな下心…。
「んふ♪ちゅぶっ!ちゅぶっ!ぐぱっ!は…ふ…ちゅっぷ!ちゅぷっ!」
そんな俺の下心を見透かしたかの様に、羽入が挑発的な上目遣いをして嬉しそうに微笑む…。このスケベな羽入の顔を見て、俺は早くも限界に達した。
「はっあ!ふっ!くうぅっ!ご、ごめん羽入ぅ!んうぅ!うあっ!!!」
俺は叫びながら羽入の頭を股間に押さえ付け、勢い良く射精する。いきなりの事に驚いたのだろう、身体をビクッと震わせた羽入の口内に大量の精液を…欲望をぶちまけてしまう。
自慰の時とは比べ物にならない程の気持ち良い射精…。睾丸の中の精液が無くなるんじゃないかと思うくらい長々と続く。俺は息も絶え絶えになりながら、満たされた気持ちになる。
『こんなに気持ち良い事があったなんて…』
と。
「うっ…あ…あっ…はっ。…くぅっ!?」
射精し終わっても息子がヒクヒクと痙攣して止まらない…下半身の倦怠感が心地良かった。そんな夢見心地でウットリする俺に、再び腰が砕けてしまいそうな快感が襲いかかる。
「ふぅ…ふぅ…。ちゅぶっぷっ!ちゅぶっ!ちゅぶっ!ちゅぶぶっ!」
鼻で荒く息をしながら、羽入が息子に吸い付いて唇で扱かれる。最後の一滴まで搾り取ろうとしてくるんだ…。
『気持ち良いですか?』
そう上目遣いで訴え掛け、頬を上気させて小さな唇で根元から締め付けて上下に擦られるんだぜ?そのやらしい表情に、ゾクゾクとした震えが止まらない…歓喜の震えが。
女の子に奉仕され、更に求められる…。付き合っている訳でもないのに、恋人同士がする様な行為をしてくれるんだ。堪らないだろ?妄想の中では無く、実際にされてるんだ。
「ゴックン…」
くちゅくちゅと数度、口内で精液を味わった後、喉を鳴らして飲み込む姿を見て俺は欲情する。その時の羽入の蕩けた顔を忘れる事は無いだろう。
普段の可愛らしさと違う発情した『やらしい顔』で、唇から零れた精液を指で掬って舐め、俺の息子に舌を這わせていたのだから。
「あ…ふ。圭一の精は、とっても濃ゆいのです…美味しかった。………次は圭一の番なのです」
羽入が俺に起きる様、手で促して、先程まで俺が寝転がっていた場所に足を崩して座る。長襦袢の裾から少しだけ見える太股がやらしい。俺は羽入と向かい合って座り、胸をドキドキさせる。
「圭一…。女の子の大事な所…見たいですか?」
「うん…」
羽入が呟く魅力的な提案に俺は頷いて返事をする。保健体育の教科書で図解位しか見た事の無い、未知の部分。思春期のヤツなら見てみたいと思う『女の子の大切な所』を見せてくれると言ってくれている。
羽入が長襦袢の裾をゆっくりと捲りあげていく…。俺の目は羽入に釘付けになる。徐々に顕になる太股、形のよい尻…そして影になっていて詳しくは見えないけど……下腹部が晒されていくんだ。
「あうあうぅ。圭一が舐める様に見てくるのですよ」
からかう様な口調で、俺に照れた笑みを投げ掛けながら、羽入が足を左右に大きく広げる。
ほらエロ本とかで良く見るだろ?M字開脚ってヤツだよ。申し訳程度に生えた陰毛とピッタリと閉じた割れ目が俺の目に飛び込んでくる。レナや魅音の下着が見えたとか、臍が少しだけ覗く…そんな事に一喜一憂していた俺が、初めて目の当たりにした『女の部分』。
そりゃあ『全部』見えた訳じゃあ無いけど、やっぱり興奮しちまうよ。だってさ…ここまでしてくれるって事は…『初体験が出来る』かも知れない…いや『出来る』って事だろ?
都合の良い考えだとは思う。でもそう思ったっておかしくないだろ?この状況は。痛い程勃起した息子の為にも、そうなってくれないと困る。生殺しだけは嫌だ…。
「圭一…こっちに来てくださいなのです」
羽入に手招きされた俺は、言われるままに彼女の前に正座する。
「…これが僕の女の子の所なのです。見えますか?」
顔を真っ赤にした羽入が両手で秘部を開く。淡いピンク色をした小さな部分。それを見た俺は生唾を飲み込んで、首を何回も縦に振って頷く。言葉が出なかったんだ…羽入のそこは綺麗だったから、そして濡れていたから。
水を被ったかの様に愛液でトロトロに濡れていたんだ。
「は…ここはお豆さんなのです…女の子の敏感な…あ…所なのです…よ」
俺の手を取って、文字通り手取り足取りで羽入が教えてくれる。多分、ここがクリトリスだろう…コリコリした感覚が指に伝わる。羽入の熱さと共に…。
「ここは…あうぅ…おしっこの穴なのです…はあ…あ」
ヌルヌルした愛液で滑る様に下へ下へと誘導され、遂に辿り着いた…膣の入口へと。そこだけは少し窪んでいてヒクヒクと震えていた。
「そしてここが…は…あ…んんっ。おちんちんが入る穴なので、す…。ふ…あ」
そう言いながら、羽入が俺の指を挿入する。我慢出来なかったと言う様に声を震わせながら、ゆっくりと自分から入れるんだ。
「はあはあ…す、すげぇ…暖かい…こんな風になってるんだ…」
ヌルリと抵抗無く、入った人差し指が熱く、柔らかい膣肉に埋まる。『狭い』それが第一印象だった。俺の指に伝わる羽入の体温と愛液…そして吸い付いて締め付けられる感覚。こんな所に息子が入ったら……気持ち良さそうだ。
「あっは…。は…優しくほぐしてあげて欲しいのです…あっあうっ。そ、そうですぅ…ふぅ…ふぅ…上手ですよ…」
俺は生唾を飲み込んで、羽入の膣内を愛撫し始める。指をゆっくり出し入れして絡み付く膣肉の感触に心躍らせる。
羽入を俺が気持ち良くさせているんだ。段々と顔がトロンと蕩けていく羽入…身体を震わせて、甘さの混じった声で微かに喘ぐ羽入…。俺は夢中になる。
「ふあぁ…。はぁんっ…あっ…あっ…。けぇいちぃ…け、ぇいち…良いのですよ…」
生々しい愛液の匂いが頭をクラクラにさせる。俺の牡の本能を呼び覚ませる、牝の甘酸っぱいフェロモンが辺りに漂う。クチュクチュといやらしい水音を発てて指を咥え込んで、俺を誘うんだ。
「はっ…はっ…あうあ、うっ…。おっぱいも気持ち良くして欲しいの…です。んうぅ。あっん」
そう言って寝転がり、両手を広げて俺におねだりするんだ。可愛い…羽入がどうしようも無いくらい愛しかった。
羽入の身体に覆い被さり、胸を口に含む。汗ばんだ肌を撫で回し、彼女の乳首を吸い続ける。指で膣壁を押し、擦って柔肉を探る。敏感に反応し、力強く締める膣内に早く入れてみたくて、必死になって愛撫する。
「ふあぁ!あう!あうぅ!はあっ!あっ!あっ!あっ!あうっ!」
膣内を指で掻き回す。羽入の喘ぎが大きくなり、俺は嬉しくなって奥へ奥へと指を進めて膣肉を撫でる。
「ふっ!ふうっ!はっ!はあぁっ~!あっ!」
俺に身を任せて快感を享受する羽入…白い肌をほのかにピンク色にして、目尻に涙を溜めている。俺は乳首を甘噛みし、膣内で指をくの字に曲げて、力強く擦る…膣壁の上の方にあるコリコリした所を刺激すると、羽入の身体がビクンビクンッて跳ねるんだ。
「あうあうあうあうぅ~~っ!!ら、らめなのれすっ!そ、そこ弱いのれすぅ!!あはぁっ!」
確かGスポットとかいったっけ?そこを俺は親指の腹でクリトリスを転がしながら、強めに押す。膣内がキュッて締まって…ああ、気持ち良いんだな。って分かる。
「あっ!あっ!あっ!も、漏れちゃうのれすぅ!らめぇ…らめっ!あうぅ!あうぅ…お、おしっこが漏れちゃうのれすぅ…」
蕩けきった顔で腰をガクガクさせて啼く羽入に意地悪したくて…いや違う。もう我慢できねぇ…したくてしたくて堪らないんだよ。この気持ち良さそうな所に入れてみたくて仕方ねぇんだ。
「はあ…はっ!…あう?」
俺は全ての愛撫を止めて、濡れそぼってヒクヒクしている膣に息子をあてがう。痛い位に勃起した息子を無理矢理押さえ付けて羽入に懇願する。
「は、はにゅ…羽入ぅ。もう我慢出来ない…い、良いだろ?入れても良いだろ?お願いだよ…は…あれ…うぅ」
許可を得る前に膣内に挿入しようと試みても、ヌルヌル滑って入らない…もどかしい!情けねぇ!くそっ!…うぅ。
そんな情けない俺の姿を見て羽入は優しく、そして愛しそうに息子を持って誘導してくれる。
「…ここなのです。そのまま腰を前に進め、てっ…はっ!あうぅ~っ。そ、うです。もっと奥まで…んうぅ…」
羽入に誘導して貰い俺は腰を進める…。少し抵抗を感じ、力を入れて押し込むとヌルンって…入った。あ、暖けぇ…すげぇ…何だコレ…すげぇよ溶けちまいそう…腰がガクガクする…凄い気持ち良い…すぐにイっちまいそうだ…。俺は射精感を堪えながら羽入の奥へと侵入する。
「はっ…あ…。んうぅ…っあ…あふ…」
亀頭に柔肉が吸い付く…羽入の膣がピッタリと吸い付くんだ…息子の形に合わせてさ。根元まで入れると熱い膣壁と愛液の感触に感動した。
『大人』にして貰ったばかりでまだ刺激に弱い息子がトロトロに溶かされて、背中がゾクゾクする。羽入の頭の横に肘をついて身体をブルッと大きく震わせる。俺は腰を羽入の下腹部に押し付けて動けなくなった。
「あうあ…う…あうっっ。けぇいちの初めてを貰っちゃったのです………どうですか、女の子の身体は気持ち良いですか?…はっ…んっ!」
「す、すげぇよ…。くっ…うぅっ…俺っ…俺…気持ち、良すぎて…はあ…はあ…上手く動けっ…ない…」
気を抜いたら、すぐに射精してしまいそうだ…それほど気持ち良かった。腰を引いたら、吸い付いた膣壁が亀頭に引っ掛かってズリズリって…震えが止まんねぇよ…。
それで、また入れたらキツくて蕩けた肉の壁で包み込まれて揉まれるんだ。堪らねぇ…堪らねぇよ…これがセックス…なんだ…。
「初めは誰だってそうなのです…はあっ…あ…あっ…。圭一が思うまま気持ち良い様に動いてくださいなのです。…そうしたら僕も…気持ち良いのですよ…あ…んっ」
俺はペタンペタンと弱々しく動き始める。フェラチオされた時以上の凄い快感が…。そう凄く気持ち良くて、突くなんて無理だよ。そんな事出来ない。
でも、そんな稚拙な抽出にも羽入は気持ち良さそうに呻くんだ。少しだけ唇を開けて、舌を覗かせて甘えた声で微かに…微かにだけど喘ぐんだ。
「あっんっ…。んふぅっ…はあ…はあ…。けぇいちのおちんちん凄く硬い…。んくっ…身体が蕩けてっ…しまいそうな…のです…ふあぁ…あふ…あ…んあっ」
眉を少しハの字にして…ポーッとした顔で羽入が呟く。その顔は否応無く、俺を興奮させて自信を付けさせる。俺が女の子と繋がって、溶け合っているって実感できるから…。
「う…う…。ご、ごめんもう我慢出来ない。で、出ちまう…は、はにゅうぅ…出ちまうよおぉ…」
情けないけどさ。すぐに我慢の限界に達してしまう。初めてのセックスの刺激の強さに俺は耐え切れなくなり、羽入に許しを乞う。
「んふふ…。はんっ…んっ…んっ…良いのですよ…あっはぁ…圭一は、いっぱい…いっぱい頑張ったのです…」
そう言って羽入は微笑み、足を腰に絡ませて引き寄せ、俺の身体を抱き締めて頭を優しく撫でてくれるんだ。
「うっ!…うぁっ…あ…!は…はっ…」
その優しさに俺は緊張の糸が切れて、膣内に射精する。息子がビクンビクンと暴れて羽入の身体が微かに震える。脈動する度にキュッキュッて締まる…精液を絞り取る様に…。身体の奥がジーンと痺れる絶頂を俺は堪能する。



「…あう…。頑張りましたのです。僕も気持ち良かった…圭一は偉い!なのですよ。あうあう☆」
俺は羽入と繋がったまま身体に覆い被さって、心地良い暖かさを享受する。初体験は…下手くそで恥ずかしいけど…忘れる事の出来ない…強烈な快感を教えてくれた。女の子の…羽入の身体は気持ち良かった。
「で、でも何か独り善がり…だった。ごめん…自分の事で精一杯でさ…」
何だか落ち着いたら、自己嫌悪が襲ってくる。はあ…あんなのじゃセックスとは言えないよな…羽入も御情けで言ってくれてるんじゃないかと心配になる。
「あうあうあう!僕は圭一と繋がれた事が重要…それが気持ち良かったのです。慣れたら大丈夫なのです☆だから落ち込んだら駄目なのですよ」
羽入が『あうあう』と笑いながら慰めてくれるのを見て、俺は更に落ち込む。
『慣れたら』とか『頑張った』とか…羽入が皮肉を言っている訳では無いのは分かるけど…胸にグサッと来るぜ。
「はあ。でも慣れるって…そんな軽々しく出来る事じゃ無いだろ?羽入だって…好きな人とした方が…」
「…圭一は僕の事は嫌いですか?」
羽入が悲しそうな顔で俺に聞いてくる。そう言われて芽生えたんだ。俺は…ああ。羽入の事を…好きになってしまったのかも知れない。いや、好き…だ。
「お、俺は羽入の事…嫌いじゃねぇ。む、むしろ、す、すすす好き!大好きだ!」
これって告白した事になるのだろうか?少なくとも俺はそうしたつもり。思春期にありがちな思い込みで『好き』とか言えねぇよ。これだけは本当だ。俺は羽入に惚れてしまった…。
「あうあう♪僕も圭一の事が大好きなのです☆両想いのラブラブなのです」
ニコニコと笑って、そう言った羽入は…やっぱり一枚上手で茶化す様に言うんだ。でも本当に好いてくれてはいるんだと漠然に思う。
だって嫌いだったら…させてくれる訳無い…わざわざ夜這いなんかしに来ないだろ?だから…良いや。告白した、しないじゃなくて羽入は俺に好意を持ってくれている。それで充分じゃないか。
「はは…。そうだな」
俺は羽入を抱き締めて、頬を重ねる。付き合うとか付き合わないより……心が通い合っている事実の方が嬉しい。
そりゃ彼女になってくれたらもっと嬉しいけど…今は羽入の事を知って改めて…で良いよな。
「あう…」
気付くと羽入が顔を真っ赤にして俺を見つめていた…。またやっちまったか…。考えていた事を口に出していた様だ。でも羽入は満更ではなさそうで…恥ずかしそうに顔を俯かせている。
長い沈黙の後、羽入が決意した様に口を開く。
「…じゃあ…じゃあ、これから毎晩…僕が圭一に教えてあげる…。本当の男女の営みを…。圭一に僕の事を沢山知って欲しいのです。そして、いつか…僕に改めて想いを告げて欲しいのです…。

だから…圭一に僕の事が全部分かる様に……手解きしてあげるのですよ」


-
中篇に続く

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最終更新:2009年01月31日 00:13