あるところに女学生がいました。犬吠沙葵といい髪は金色っぽく長い。学校の成績はそれなりよかったんだ。しかし裏の顔もあった。それはもう性悪な性格で弱いものいじめをする、それはもういじめっ子だったのだ。
ある生徒が廊下を歩いている最中、転んで起き上がろうとしたらたまたまそこにいてスカートなか見たなどと言いがかりをつけ蹴る。蹴るなどをして暴行している。
もっとも悪質なのは被害者を加害者に仕立て上げ第三者を利用して謝罪や土下座までさせるタチの悪いないじめっ子でありました。やりたい放題でした。
ある日の夕暮れ、沙葵は学校から帰ろうとして歩いていた。
白黒チックのマントが飛んできた
それは沙葵に覆いかぶさった。
覆われたマントでもがく沙葵。マントが取り去られる。
沙葵は周りを見渡すと無機質な壁と木の床な部屋だった。
目の前から黒服姿でマントを羽織った仮面の人物が現れた。
「誰⁉︎;」
『・・・わたくし名は存ぜぬが、仮面が笑っているので、スマイルマスク名乗っておこう』
スマイルマスクは淡々と説明した。
だが沙葵はわけもわからず とっさに蹴り飛ばした。
そのものは勢いよくぶっ飛んだ。小走りで逃げる沙葵。
すると沙葵の前に再びあの白黒チックの布が飛んできた。
沙葵の首元に針のようなものを刺すと身体が動かなくなった。痺れ薬のようなものかと。
スマイルマスクは沙葵の足からもう片方を靴やソックスを外し、完全な素足になった沙葵をスマイルマスクは抱き抱えた。
アシスタントの亡霊が滑車付きの台座に載った箱を押してきた。
その箱の蓋を亡霊が開くと、沙葵を箱に入れた。
その箱は沙葵の身体がギリギリ入るほど小さな寸法。
箱の蓋が閉められ側面のフック状の留め金でロックがかけられ沙葵は自力で箱から出るのが困難になった。
スマイルマスクは鉄の板を取り出すと沙葵の入った箱の中間部付近に差し込んだ。
沙葵は臀部と腿の間付近にヒンヤリとしたものが刺さった感覚を察した。
ふと頭を動かそうとすると首はある程度動かせるようになったようで頭を振って周囲を確認した。
「何が起こっているの⁉︎;」
スマイルマスクが合図すると亡霊たちは台座の両端を持って引っ張った。
箱は真っ二つに分かれ沙葵の身体も真っ二つに分かれた。
何が起きたかわからない沙葵。
沙葵は ふと横を向くと離れた場所に沙葵が入っている箱と同じ箱と台座があり、その台座には2本の足脚が腿からつま先まで鎮座していた。
その足脚の腿には鉄板のようなものが張り付いていて裏には貫通していない様子だった。
もしやと思った沙葵は試しに足の指を曲げ握ってみる。
するとその足は沙葵の意思通り足を曲げ握る動作をした。
さらに足をグルグル足首を動かしてみると その足はグルグル足首を始めた。
「あれ、もしかして・・・;」
一連の流れから切断マジックだと察した沙葵だが、本来の切断マジックはタネがあるはず。
だが、この切断マジックとされる奇術にはタネがわからないくらい足脚が離れた位置にあり、本当に切断されたかのようになった。
『安心しな、切断したわけじゃないし、ちゃんと身体と繋がってるよ』
「・・・沙葵の足もとにもどせ‼︎;」
スマイルマスクは沙葵の片足から靴とソックスを外しながら言った。
『さあ、どーしよっかなーと!』
言い切った瞬間、スマイルマスクは沙葵の足裏をこちょこちょくすぐりはじめた。
「あはははははははは;くしゅぐったっ!;や、やめろぉあああああ‼︎;」
沙葵は箱から頭を突き出した状態で笑っている。
激しく笑う沙葵、自身の足は遠くにあるのにゾクゾクする感覚、
沙スマイルマスクの片手に握られた沙葵の片足はくすぐりから逃れようと抗うように動く。
しかし握られている片足は引っ込めることもできず。
スマイルマスクはくすぐりの手を止めると沙葵の足脚から離れていく。
くすぐられていた足は互いを交差し合っていた。
沙葵の頭が出る箱に向かうスマイルマスク。
スマイルマスクは箱を取り外した。
箱が取り外されたことで手腕を広げられ起き上がれるようなった沙葵。
起き上がると脚があるはずの部分を見ると臀部から下は僅かな腿を残し鉄板のようなものが張り付いていた。
だが腿に張り付いているというより腿に鉄板がささっている感覚がする沙葵は、裏側に手を伸ばし手探りで腿を探すが、いくら鉄板を触っても自身の脚に触れた感覚がない。
『そういえばあなた、さっきは蹴ってくれましたね。』とスマイルマスクは沙葵に向かって言った。
さらに問いかけてきたスマイルマスクはつづけてこう言った。
『しかしあなたには罪とは思います。悪いのはこの足です。』
そう言ってスマイルマスクは台座に鎮座した沙葵の両足脚を指差した。
スマイルマスクは沙葵の足脚を見つめた。
「お、おい‼︎;見るな変態‼︎;」
眼差しが気になった沙葵は罵声を吐き出す。
しかしスマイルマスクは聞いていないのか、沙葵の足に手をかけ、こう言いました。
『ホントは蹴りたくなんかないのに この足脚が先に出て吾輩を蹴った。そうでしょう?蹴った足だけでなくもう片方の足も片方を支えていたとして共謀したと見なします。よってこの足脚たちにはお仕置きを受けてもらいます。』
何かを察した沙葵は思わずこう言った。
「いや、やだ、やめて・・・;」
スマイルマスクは台座に鎮座した足の裏を人差し指でなぞる。
「ひぃゃあっ!;」
沙葵は切り離されたはずの足にゾクッとした感覚を感じた。
さらにスマイルマスクは沙葵の足裏をカリカリ掻きはじめた。
「ひゃああっ‼︎;あははははははははははは‼︎;」
再びゾクゾクした感覚が沙葵を襲いバカ笑いをはじめた。
スマイルマスクにくすぐられている足はパタパタと激しく動めき必死に抵抗しているようにみえ、くすぐられていない足もパタパタ動めく。
くすぐりから足裏を守ろうと膝を曲げようたするが曲がらない。足脚は腿からつま先まであり分割されたため動かせるが構造的に引っ込められない。
切り離されてあんな遠くあるのにくすぐったさが沙葵を襲う。
「ぎゃははははは;や、やめろぉぉぉ‼︎;」
沙葵の激しい笑い声を聞いてスマイルマスクは こう言った。
『悪いのは この両足脚です。あなたはお仕置きの様子を傍聴していればいいのです』
「あははははは‼︎;な、なこと言ったってえええ‼︎;ぎゃあっはははははは‼︎;」
足をこちょこちょされてゲラゲラ笑いそれどころじゃない
切り離された沙葵の足脚は先ほどまで地を歩んでいたばかりかものを蹴る足技さえもしていた。
しかし今となっては無防備で抗うもの。
激しく動く様子は まるで別の生き物のようだ。
何時間か経って
スマイルマスクは沙葵の足脚をくすぐり尽くすと部屋からスッと消えた。
沙葵は足脚を切り離されたまま部屋に取り残された。
どうやって脱出しようかと考えていた。
まずは切り離された足脚を戻さないと始まらない。
脱出できないまま沙葵は毎日スマイルマスクに離れた足脚をこちょこちょくすぐられるのでした。
ここに来て2日目
足裏を鳥の羽でこちょこちょしまくる。
「ぎゃあははははははははははははははは‼︎;」
足は鳥の羽が触れば触るほどくすぐりから逃れるため抵抗するよう左右前後ぐるぐる動くとともに、沙葵の笑い声がこだまする。
沙葵は仰け反りながら手で台座をバンバン叩いてときどき頭を振り笑い悶えていた。
「ぎゃあはははははは‼︎;ゆ、ゆるしへえぇぇー‼︎;」
つづく
最終更新:2021年04月01日 18:14