スケット団に依頼。
かれらイリュージョンマジック部、マジックアシスタントが寝込んで休み。
ヒメコ指名ということなのでヒメコは派遣された。
やってきてさっそく箱に入るよう促されるヒメコ。
滑車付きの台座、そのうえに2つの箱。
明らかに切断マジックで使いそうな箱だ。
箱のフタ開かれ踏み台に乗り入った。
箱のフタが閉められ側面にあるフック式のロックもかけられた。なるべく動かないように念を押された。
ヒメコはこのマジックのタネを知っていた。
最初から足元には下半身役が隠れていて自身が上半身役を演じるのだと思っていた。つまり寝込んで休みなのは上半身だから自身が呼ばれたと解釈したヒメコ。
尋ねる間も無く箱の中央部に薄い鉄板が差し込まれ、箱を両側から引っ張られた。
そして下半身役が入って居るであろう箱がヒメコの入る箱隣に寄せられた。
その箱からは足が突き出していて、下半身役と思われる足には見覚えがあった。
ヒメコと同じヒールが装着されており、たまたま偶然おそろいのヒールなのかとヒメコは思った。
ヒメコが下半身役と思っていた足から靴が外されると足に装着している靴を誰かが外している感覚。
靴を外された足は裸足にされ、ヒメコ自身も足がスースーするように感じまさかと思ったヒメコ。
意を決して部員に尋ねると下半身役など最初から居ないという。
それはつまりヒメコが物理的に身体切断されたことを意味し、下半身役のものとされた足はヒメコ自身のものと知ったヒメコは顔面蒼白になった。
ヒメコは部員たちを睨みつけ涙ながら猛抗議するも部員はあとでちゃんと元に戻ると説明し宥めるも、なら元に戻せとなおも怒りが収まらないヒメコに火を消すように足にゾワッとした感覚。
部員の1人がヒメコの足を人差し指でなぞったのだ。
怒ったらダメぜよと言わんばかりにヒメコの足裏をこちょこちょしはじめた。
するとヒメコは足からのゾクゾクした感覚に擽ったさを感じ笑い始める。
擽られている足は箱で身動き取れないなかくすぐりから逃れようとジタバタ多種多様な方向へ蠢く。
足からの擽ったさに激しく頭を振り笑うヒメコ。
ちゃんと繋がっているようにヒメコを宥める部員。
わかったわかった理解したから足裏こちょこちょやめてと笑い叫ぶヒメコ。
部員がくすぐりの手を止めると、足が突き出した箱のロックを外して取り去る。
そこには台座に載った足脚。足部から太腿まであった。
さらにヒメコの上半身にかかる箱も同く取り外す。
上半身が自由になったヒメコは手をつき起き上がり尻から下野良、足があるはずの部分を見ると、ない!
切れた場所には鉄板があり、ヒメコは改めて物理的に切断されたことが確認された。
部員は筒状の筆や鳥の羽が載った台座を運んできた。
そのなかから筆を取り出すとヒメコの足裏や脹脛や太腿をなぞり始める。
足脚にゾクゾクした感覚なヒメコ。
くすぐりに抗おうとジタバタ動くヒメコの足。
その様子は、まるで別の生き物みたいだ。
こうしてヒメコは延々くすぐりつづけられたのだった
最終更新:2021年08月24日 13:06