地面が雑草な森の中をマナ歩いていると、
「ぅわあ?!;」
何かに足をとられて倒れた。
「イタタタ・・・;」
起き上がって後ろをみると小さな鳥居があった。
その鳥居の内側は黒く奥ゆきがありどこか異空間へ通じているかのようだった。
見とれた次の瞬間、中から手のようなものが飛び出しマナの左足首を掴んだ。
「ぅえ?;」
足は鳥居の中へ引きずり込まれ、腿あたりで止まった。
マナは鳥居に片足を突っ込んだ状態だ。
マナは仰向けに態勢を変え、鳥居の裏を見ると突き出しているはずの足がない。
少し離れた上の方、千手観音のようなものが現れる。
宙に浮くマナ、千手観音の腕一本は小さな鳥居に突っ込まれていた。
鳥居から腕を抜く千手観音、すると何かを掴んでいる様子が見える。よく見ればそれは足だ。それは靴とソックスをまとっていた。
それを見たマナは自身の足だと確信した。
千手観音像は靴とソックスを外しその足をこちょこちょくすぐり始めた。
マナは足裏からのゾクゾクした感覚に悶え笑い始める。
「あはははははははは;やめてぇ!;」
マナは泣き叫ぶように笑い悶えるが千手観音はくすぐる手を止めてくれない。
最終更新:2022年01月19日 17:33