『わたしの名は・・・忘れた。人呼んで怪人スマイルマスクとでも言っておきましょう!』
〜
『これからある目的達成のためターゲットの捕獲に向かうのです』
季節は夏-
ここは、とある田舎の森にある別荘地
その奥へ少し離れた別荘にタンクトップを着てハーフパンツな女、カナという女が友達の誘いで親とともに別荘へ来ていた
カナがサンダルを装着し花壇にホースを使い水を撒いていたところ、スマイルマスクは背後から近寄った
『こんなところでもったいないですねー』
バサッ
「うわっ⁈;な、なに⁉︎;」
スマイルは大きく広げたマントを取り出しカナに被せた
スマイルマスクはカナの入ったマントを掴むと空を飛んだ
「ねぇカナ、・・・カナ?」
カナが失踪したあとには、水を垂れ流すホースが置き去りに、先ほどまで装着していたサンダルも散乱していた
(「いまわたしは飛んでいる?少しスピードも出ていて、右にまがった」)
カナは突然の出来事に混乱していたが、すぐ冷静になって自身の位置関係を把握しようとしていた。
(「少し高度が下がってきた?そろそろ降りるころね?」)
スマイルマスクは何処かの古城に降り立った。
カナの入った袋状にしたマントを担いで中へ入って奥へ進むと、マントを広げ、カナを出した
するとスマイルマスクはカナに光を放った
それを浴びたカナは眠気に、眠った
ここはとある一室。カナは両手足をベッドのうえに拘束されていた。
両腕を手錠で拘束され、手錠をクランプというか万力に通してベッドに固定足首はマスキングテープ固定しカナの動きを封じられていた。
カナは脱出をはかろと試みる。
しかーし、この拘束をどうするか?
カナはできるかぎり顔を上げ、クランプのバーを口に咥えた。
首を動かしながらクランプバーを回した。
クランプが解けた。
自由になった両手をつかい、両手足を拘束するマスキングテープを外した。
手錠はキツキツだが、無理矢理引き抜いた
「さてと、どうやって脱出しようか・・・」
身体が自由になったカナは脱出に悩んでいた。
まず向かったのは窓だった。
カナは窓を開けた。
しかし下を眺めると降りるには気の引ける高さだった。
ここは地上3階なようだ。
カナは窓のカーテンを外して、それをいくつも結び窓の外へ投げ込むと高さが足りなかった。
外は雨、滑ったら危ないと思ったカナは窓からの脱出を断念、今度はドアに向かう。
ドアノブに手をかけると、開いた。
鍵がかかっているかと思えばあっさり出られた。
廊下に出たカナは出口を探し歩いた
長い廊下にはドアがいくつも並び、鍵がかかっているものや、閉じ込められていた部屋と同じ間取りの部屋、出口らしい出口はなかった。
すると曲がり角に黒い影を見つけたカナは、咄嗟にテキトーな部屋へ入り込むんだ。
シャワールームだった。
洗面台には化粧品らしきもんが置かれている・・・
バスマットを踏み奥に進むと唯一窓があったのだ。
窓に向かったカナは窓を開け、外を見ると屋根があった。
そこを伝って脱出を図ろうと試みる。
窓枠に足をかけ、窓から出ようとしたときだ・・・
『おやおや、シャワーのあとはお外でお散歩ですか』
振り返ればそこにいたのはスマイルマスクだった。
「見つかった!;」
そういってカナは必死で窓から出た。
カナは屋根を走った。しかし行けども行けども下に降りるところはなく、雨のなか滑りそうになりながらも帰ろうとした
出窓があったので手をかけた、すると開いたのだ
中へ入り、長い廊下を走った。
階段を見つけ下まで降りていき、なんとかエントランスホールにたどり着いた。
扉を開けた。そこは森が広がっていた。
カナは裸足だったが、生きて帰ると決め必死に走った。
いけどもいけども森の中だ
カナは木陰で休んだ
「ここまで来れば大丈夫ね・・・;」
『逃がしませんよ・・・』
スマイルマスクは手からレーザーのようなものを照射してカナに当てた
するとカナは気を失って倒れ落下しそうになるも、すかさずスマイルマスクは抱き上げた
目が覚めたカナは頭と足を突き出した状態で箱に入れられていた。
しかも両手両足が手錠で拘束された状態。
目覚めたカナにスマイルマスクこう言った。
『もう逃げ出さないよう足を身体から分離しよう』
それを聞いたカナは一瞬何を言っているのか思いつつすぐに察して青ざめ凍りついた。
ではこれがいったい何を意味するのかというと、
この切断マジック的な道具たちでカナを上半身と下半身に分割し、逃げられないようにするというもの。
「い、いや・・・;」
これから何をされるか察したカナは焦り箱から出ようとする
しかし身動きが取れない状態であり、せいぜいよじるくらいなものである。
スマイルマスクがLを逆さにしたようなギロチン付きの工具を横付け、箱のほぼ真ん中に差し切る。
ギロチン刃の留め金を外すと・・・
カッ
刃は瞬く間に落下し箱を貫通した。
スマイルマスクはカナに被せた箱の足部分を引っ張り、カナの身体に被せられた箱を取り去ると、
カナは腹部までの上半身と腰部から足までの下半身に真っ二つ。
『これでもう逃げられるはずない。』
スマイルマスクは胴体から引き離されたカナの下半身を上半身だけとなったカナの隣に移動させそれを見せた。
カナは試しに足を動かしてみると隣にある足はピクリと動いた。
続いて足をぐるぐる動かすとその足もぐるぐる動いたので切れていないと確信した。
スマイルマスクは『足裏に糸屑が付いている・・・掃除しなくちゃね』
そういって取り出した鳥の羽根でその足裏をなぞると、カナがビクッとした。
足裏をなぞられた足脚は膝を曲げ立て引っ込めた。
切断したが感覚は繋がっているようだ。
スマイルマスクは足首を掴みくすぐり続行とするが下半身は抵抗し蹴り飛ばした。
蹴られたスマイルマスクは不敵な笑いをしながら立ち上がり瞬く間にカナの足首を腋でロック
『悪い足ですね、どうやらお仕置きが必要なようですな』
カナの足裏くすぐりはじめた
「くっくっくっ;あははははははは;」
悶え激しく笑うカナ
こうして逃げる術を失ったカナは延々とこちょこちょされつづけるのでした。
つづく
最終更新:2022年02月09日 17:58