No.0007:折れた枝と干柿〜心折

森にゆっくりした親子まりさが狩りをしいた
親まりさのヒタイからは枝風な茎が伸びており
そこに三つの実ゆがぶら下がっていた
「おかとさん、ここにもあるよ!」
「どこどこ?」
親まりさが振り向いた瞬間
ポキッ  ボトッ
地面に落ちたのは親まりさの頭から生えていたん
茎付きな実ゆだった
茎が樹木に当たり折れてしまったのだ
「まりさのあかちゃんがーっ!!;」
「まりしゃのぉいもぉとぅとがーっ!!;」
そこへ偶然通り掛かった鬼さんが見かね
『おあっ大変だ!鬼さんが何とかしてやろう!』
ギュッ
『これで大丈夫だ!』
「ありがとう鬼さん!」
親切な鬼さんは折れてしまった実ゆ付き茎を親まりさの頭に縄で結び付けてあげました
『はっはっ、元気な赤ちゃん産みなよ!
では、さらばだ!』
そして一週間経過したあ
「おかとさん、まりしゃのぉいもぉとぅと、なにかへんだよ?」
「だいじょうぶだよ!あかちゃんも
ゆっくりうまれるのたのしみしてるんよ
だからゆっくりしていってね!」
さらにあ四週間が経過した
「おかとーさん、まりしゃのぉいもぉとぅと

まだうまれないね」

「……うん、ちょっとゆっくりしすぎだね」
折れた枝に添え結んだだけで充分な栄養が得られず干し柿のように萎んだ実ゆどあ
さらに一週間経過
「まりしゃのぉいもぉとぅと
ゆっくりしすぎだよ!
はやくうまれてきてね!」
「ゆぅ…おちび、きもちはわかるけど
あかちゃんだってゆっく…」
パキッ  コトンアッ
「………」
「…………」
「あああああああああああああああ!!;」
「まりしゃのぉいもぉとぅとがーっ!!;」
『いよっ!久しぶり!元気…それどころじゃないな…』
そこへ偶然通り掛かった鬼さん
「あっ、おにさん!まりさのあかちゃんがまた折れちゃったよおおぉぉぉぉぉぉぉぬ!」
『何?』
鬼さんは萎んだ実ゆ付き茎を拾い上げると観察した
『ふ~ん』
じっくり観察し
『こりゃダメだね!枯れてるし、』
「ゅぬ?」
『ミロ、枝ゆの実と枝をカサカサじゃねぇか?
もうへぇ、死んじゃってるわ!』
「えっ?…??」
『オマエたちがゆっくりしてないから
赤ちゃんが枯れちゃったんだろう』
「あがぢあああああああ!!」
「ぉいもぉとぅとぉぉぉぉぉ!!」
『ま、今回はシケだったことだし…ね』
鬼さんは閃いた
『ちょっとコレもらうね…ふんっ!』
鬼さんが背を向け
干ぼし実ゆを粉々に粉砕す
向き戻りあ
『心が折れた見舞に、これやろう』
バラッ        クオバマ
ばらまいたあ
粉砕された実ゆは、わずかだが甘い香りを放った。
「ゅ!・・・ゆぉ!あまあまだぁ!」
「あまあまーっ!」
『はっはっ、私は失敬するよ!
さらばだ!』
鬼さんは親子まりさ達から去っていった

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最終更新:2015年11月06日 11:19
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