5月7日、金融街のウォールストリート近くにニューヨークの新たな名所が誕生した。『Sports Museum of America』という全米初となるスポーツの博物館だ!

“ここに来れば、スポーツの全てが分かる!”をテーマに、スポーツの歴史から現在人気のスポーツまで、最新のテクノロジーを使って、50種類以上の競技を説明。博物館や美術館にはあまり興味を持たない子供やお父さん達も「ここなら行きたい!」と、思わせる博物館となっている。

【見所は?】

館内は、メジャースポーツは勿論、オートレース、自転車競技、スポーツフィッシング、ラグビー、水泳、競馬、陸上競技…と、まさに、スポーツのオンパレード。それぞれの競技が詳しく説明され、有名選手の記録や記念すべき品々が展示されている。そして、最も力を入れているのが、最新の技術を駆使した実体験コーナーだ。例えば、アイスホッケーのパックが、時速190kmで飛んで来る瞬間をゴールキーパー目線で体験したり、壁一面に映し出されるナスカーのレーストラックでのドライバー模擬体験は、大きな目玉となりそうだ。

【何故スポーツ全般がテーマ?】

アメリカには、メジャースポーツの博物館が各地にあり、代表的なのは、ニューヨーク州の野球の博物館The National Baseball Hall Of Fame & Museum』、オハイオ州にあるアメリカンフットボールの博物館The Pro Football Hall of Fame』 、そして、フロリダ州のゴルフの博物館The World Golf Hall of Fame等。

このように、今までは、各スポーツごとに博物館が分かれており、スポーツ全般を網羅する本格的な博物館は存在しなかった。スポーツの愛好家が多いアメリカにあって、物足りなさを感じている人は多かったはずだ。
これから、夏の観光シーズンを迎え、『Sports Museum of America』は、NY観光の新たな名所になりそうだ。
所在地が、2001年の同時多発テロで大きなダメージを受けたローワーマンハッタンという事もあり、オープニング前日に行われた事前公開には、ブルームバーグニューヨーク市長も現れ、多くの来訪者を迎える事で、地区の活性化にもつなげたいと述べている。

また、ヤンキースのアレックス・ロドリゲス選手、レッズのケン・グリフィーJR選手、そして、マリナーズのイチロー選手のバットが展示され、それぞれのバットの重さを比較できるコーナーもあり、日本人にとっても興味深い。

最終更新:2008年05月10日 05:25