NBC、NYで24時間ローカルニュースを11月に開始
NBCU直営のNY系列局
WNBCが、今年11月から24時間のデジタルローカルニュースを開始すると発表した。地上波局では全米初である。
【素材と人は共有で】
同デジタルチャンネルのニュース素材と人材はWNBCとシェアすることになる。
NBCUは既存の設備で放送を開始させるが、数百万ドル(数億円)を投入して別途、「コンテンツ・センター」をNBC本社ビル内の6~7階に設営する。工事の完成は2009年の春の予定。
これを機に、WNBCのウェブサイトを、新チャンネルのサイトと併合して「NBCニューヨーク」と改名する。
もしこれが成功すれば、新チャンネルは、ロサンゼルス、フィラデルフィア、シカゴといったNBCの他の直営局の手本になる。
【新たな視聴者の開拓】
WNBCのオブライエン支配人は、『新チャンネルは広告主にとって有益だ。これまでとは異なった視聴者を開拓し、視聴者をさらに増やして、魅力的な広告市場を作る』と語っている。
NBCローカルメディア部門のウォレス社長は、『ローカル局が成功するためには、既存のチャンネルだけでなく、別の足場でのビジネスにも適度な比重をかけなくてはならない』と語った。
【強敵はNYワン】
24時間ローカルニュースチャンネルといえば、NY地区ではタイムワーナーが運営する「
NYワン」の存在が大きい。ケーブルでしか同チャンネルが視聴できないことをウリにしてきている。
また「ケーブルビジョン」もNY郊外と、コネチカット州、ニュージャージー州でローカルニュースを放送している。
NBCUの新チャンネルは、これらの既存局との熾烈な戦いに直面することになる。
NYワンのポーラス副社長は、「NYワンは利益を上げており、広告売上は堅実だが、24時間ローカルニュースの広告市場は、他のローカルニュースに比べて、さして状況がいいわけではない」と語っている。
最終更新:2008年05月10日 04:49