マイクロソフト、ヤフー買収を撤回。ヤフー株主は不満
 
買収提案から3ヶ月、マイクロソフトはついに先週末ヤフーへの買収提案を撤回した。
 
5月2日(土)、マイクロソフトのバルマーCEOとヤフーのヤンCEOがシアトルの空港で会い、バルマーCEOは、一株33ドルまでに買収提案額をあげたが、会談直後に、買収から撤退する手紙をヤンCEOへと書き送った。
 
ヤフーのヤンCEOと役員会は新たに一株37ドルという条件を設定していたという。
一方ヤフーの主要株主のうちオファー受け入れに傾いていた株主は34~35ドルぐらいで応じるべきだったと指摘し、ヤンCEOの交渉結果を批判している。
 
マイクロソフトは3ヶ月前、ヤフーに、1株あたり31ドルの買収提案をしたが、ヤフーは過小評価だとして、これに応じなかった。
マイクロソフトが設定した4月26日の回答期限を過ぎてもヤフーは新たな動きを見せなかったため、マイクロソフトが敵対的買収を仕掛けるか、撤退するか、あるいは買収額を上げるのかと、動向が注目されていた。
 
マイクロソフトの撤回発表後ただちに、ヤンCEOはヤフーの株主総会を7月3日に開催することを決定した。
総会日程の決定から10日以内に株主側は新役員の候補を決める必要に迫られる。
主要株主は、マイクロソフトによる買収交渉を再開させたい意向で、買収容認派を役員に送り込む可能性が高い。
 一方、マイクロソフトがここで撤退したのも、数ヶ月先に再び買収交渉に臨むためではないかという見方もある。
 
 
最終更新:2008年05月10日 05:05