ニューヨークの地下鉄、及び、地下鉄駅構内は、格好の広告場所である!
そこに、日本人なら誰もが「あれ?」と、思う広告が登場した。日本でナンバーワンの売り上げを誇るペットボトル入りの緑茶だ。ポスターも思いっきり日本語だが、商品名だけは英語。そのまま読むと、偉そうな感じもするが、日本人なら「あ!“お~い、お茶”だ。」と、すぐに分かる。
ここ数年で、この伊藤園の“お~いお茶”を始めとするペットボトル、又は、缶入りの緑茶が、アメリカに定着し始めている。伊藤園では2002年にペットボトルに入った緑茶の販売を全米で開始。以来、毎年20%アップの成長を続け、昨年の全米での売り上げは、緑茶飲料だけで2300万ドルを記録した。
そんな中、サントリーも飲料メーカー大手のネスレウォーターズ・ノースアメリカ社と組んでアメリカ進出を決定。5月19日からサンフランシスコで販売を開始し、その後、全米展開を予定している。サントリーが、アメリカ進出第一号の緑茶飲料として送り込むのは、竹を思わせるパッケージが特徴の“伊右衛門”、アメリカでは“IYEMON”だ。オリジナル緑茶とほうじ茶の2種類が発売され、それぞれが、アメリカの消費者の好みに合わせて渋みや苦味をやや抑え気味にしている。ボトルの形やデザインは日本の“伊右衛門”とは若干違うが、『茶』という漢字を真ん中に配して和を強調している。

アメリカでの緑茶のイメージは、『とにかくヘルシー!』というもの。日本人女性に肥った人が少ないのは、食後の緑茶のお陰。と、信じて疑わないアメリカ人が、今だに多い…。数年前にも緑茶に注目が集まった事があるが、その時は、緑茶を使ってはいるが、砂糖や香料も大量に入った緑茶飲料だった。勿論、Made
in
USA。しかし、今回は、よりヘルシー志向が高まり、無糖の緑茶、しかも、茶葉にこだわって、日本産の茶葉を使った商品に注目が集まっている。街中でボトルの緑茶を飲んでいるアメリカ人の姿がごく普通に見られるようになるのに、そう時間はかからないかもしれない。
最終更新:2008年05月17日 07:06