フロリダでもデジタル移行テスト。11局参加し6月25日に
フロリダ州オーランドといえば、ディニーワールドで有名だが、そのオーランドが6月25日に全米のテレビ関係者の注目を集める。市内にある11のテレビ局が一緒になってデジタル移行実験を行うことになった。
【1分テストを年内3回】
実験は、「アナログ波のみの受信者」に関心を高めてもらうのが大きな目的で、午後7時59分から8時までの1分間行う。要領はつぎのとおり。
各局はアナログ送信所への映像送信を60秒間止める。アナログ波のみで受信している視聴者の画面は、数秒間何も映らない状態になるが、やがてグラフィックで、「視聴に不具合が生じた視聴者の皆さん、デジタル化移行に備え準備が必要です」と表示される。そして政府が配る変換チューナー・クーポン券のことや、関連のウェブサイト、フリーダイヤルの電話番号など、必要情報が視聴者に伝えられる。
ケーブルや衛星放送経由の視聴者と、デジタル対応テレビを使用している人々は映像に何の支障もきたさない。
年内に同様のテストをあと2回実施する。参加局は実験の期日に向けて強力なPR活動を行う予定である。
【私は大丈夫?】
『おそらく最も多い視聴者からの質問は「私は大丈夫?」ではないか』と、11のテレビ局連合の広報担当は予想している。
実験参加局はWESH(NBC系)、WKCF(CW系)、WKMG(CBS系)、WFTV(ABC系)、WOTF(ウニビジョン系)、WBCC(公共放送系)WKFE(公共放送系)を含む11局。
だが参加しない局も2局ある。FOX直営局WOFLは、「FCCのガイダンスに従って、告知教育を十分に行うので模擬実験は必要ない」と語っている。
【9月に先行実施の市も】
先週号で掲載したが、ノースカロライナ州ウィルミントン市のほとんどの局は9月8日正午から(実験でなく)DTV移行先行実施に踏み切る。
なお、オーランドと同様の実験を、ラスベガスのKVBCが5月2日に行った。30秒のアナログ波停止実験を1日7回のローカルニュース中に行い、大きな混乱はなかった。
最終更新:2008年05月17日 06:08