映画館で舞台公演を上映。ソニー映画が計画
 
人気ステージのチケットはなかなかとれないものだが、それなら映画観で観てもらおうという試みがアメリカで始まっている。
ソニー・ピクチャー・エンターテイメント(以下ソニー映画)は、映画館でブロードウェイショー、コンサート、スポーツ試合などの映像を配給しようと計画している。
 
ソニー映画はこの事業のための新ユニット「ホットチケット」を設立、今年中に幻想的なサーカスで有名なシルクドソレイユの「デリリウム」のロンドン公演と、ブロードウェイショーの「レント」の9月7日の最終公演を共同制作、そしてその録画映像の配給を行う。
これらは従来の映画興行と異なり、、たとえば1週間と期限を短くし、回数も限定する。
 
このような映画館での公演上映は、すでにニューヨークのメトロポリタン・オペラハウスやミラノのスカラ座が実施しているほか、ロックバンドのU2やローリングストーンズも公演模様を映画館で上映して、ある程度の成功を収めた。
映画館チェーンも徐々にデジタル上映技術を導入しており、映画業界も公演映像がビジネスになると目をつけ始めている。
今のところ、ソニー映画が行うのは録画された公演映像の配信だが、メトロポリタンオペラハウスのように、公演を生で劇場中継することもありうるとみられる。
最終更新:2008年05月24日 03:09