3大ネット、9月にがん治療テレソン中継
NBC、ABC、CBSは、9月5日(金)のプライムタイムに、がん研究の基金集めを目的とした同時テレソン中継「Stand Up to Cancer」
(がん撲滅に立ち上がろう)を行うと発表した。
【3大アンカーが手を結ぶ】
全中ニュースのライバルであるケイティー・クーリック(CBSイブニングニュース)、ブライアン・ウィリアムス(NBCナイトリーニュース)、
チャールズ・ギブソン(ABCワールドニュース)の3アンカーが手を結んだ。
3人は28日のトゥデイショウ(NBC)に出演した。またABC、CBSの朝番組にも出演した。
3人とも身内を癌で亡くすという共通点があり、テレソンの夜はネットワークの垣根を越えて出演する。がん研究の様々な面にスポットをあてる企画を各々つくる予定だ。
他の出演者などの詳細はこれからだが、番組は1時間でCMなしで中継する。
かつて同時多発テロ事件、カトリーナ災害が発生した際、3大ネットワークは共同中継番組を放送したことがあったが、事件、災害以外での共同中継番組は初めてである。
【クーリックの想い】
このテレソンのアイディアは、夫と姉をがんで失ったクーリックがNBCを去る直前、前立腺がんを克服したザッカーCEOと話し合った際に生まれたという。
クーリックがCBSに移籍してからは、CBSのムーンベスCEOにチャリティーを話し、彼も乗り気になった。
【業界患者仲間も参加】
テレビ娯楽業界には現在がん治療を受けているプロデューサーや弁護士などが多くいて、家族、医師らとともにチャリティーを計画していた。こうしたアイディアが一つになるのが、9月のテレソンである。
業界のパワフルな人々が後押しすることから、大物ゲストの出演交渉も難しくはないはずだ。
同テレソンのプロデューサーは、「スパイダーマン」「プリティー・ウーマン」のプロデューサーのローラ・ジスキンが担当する。
「がんというシリアスなテーマでもそれを娯楽にするのが私の仕事」と語る彼女も今、乳がんと戦っている。
最終更新:2008年05月30日 08:07