帰ってきた「セックス&ザ・シティー」、「インディ」をK.O.
マンハッタンの映画館の前には、おしゃれをした女性達の長い行列ができていた。
【売上予想の2倍】
米国で封切られた5月31日の週末は売上額が5570万ドル(58億5千万円)と、女性向け映画では、米国史上最高を記録。また成人指定(R)格付け映画の中では、女性向けでは史上最高、映画全体では5番目となった。
売上額は同映画関係者の予想の2倍とのことで、配給元のワーナーブラザーズは、すでに同映画の第二弾を考えているという。
「SATC」の1週間前には、家族向け映画「インディ・ジョーンズ・クリスタルスカルの王国」が封切られ、1億14万ドル(105億円)を売上げたが、二週目は、「SATC」が「インディ」を凌駕、国内売上トップとなり、「インディ」は2位で4600万ドル(48億円)と封切週の半分となった。
【女性向け映画の成功例】
これまで女性向け映画は、「邦題:メラニーは行く!」(リース・ウィザースプーン主演:2002年9月)、
「邦題:プリティー・ブライド」(ジュリア・ロバーツ主演:1999年7月)が、3500万ドル(37億円)を初週末に売り上げたのが最高だった。
「SATC」の観客の85%は女性、しかも80%は25歳以上、中でも40代以上の女性の心を掴んだ。
ある映画関係者は、いかにこれまで映画業界が女性を無視した映画作りをしてきたか、つまり内容が良くて金を十分にかけた女性向けの映画がいかに少なかったかが浮き彫りになったと、と語っている。
【ポップカルチャー最前線】
「SATC」は有料チャンネルのHBOで1998年から2004年まで6シーズン放送されたコメディーで、キャリー(サラ・ジェシカ・パーカー)、サマンサ(キム・カトレル)、ミランダ(シンシア・ニクソン)、シャーロット(クリスティン・デイビス)が繰り広げる物語。ニューヨークという背景が物語の重要な要素となっている。
映画編はテレビ放映シリーズの続編という設定。
最終更新:2008年06月07日 05:12