地方局のウェブ広告、前年比50%以上増収へ
調査・コンサルタント会社のボレル・アソシエーツ(バージニア州ウィリアムスバーグ)は先ごろ、米ローカルメディアのウェブ広告売上調査の結果を発表した。29日づけのB&C誌が伝えるところによると、テレビ・新聞・ラジオなど、ローカルメディア全体のウェブ広告売上は、昨年の87億ドルから今年は131億ドルと50%以上の上昇が見込まれる。
またテレビの地方局のウェブ広告売上は、昨年の7億7200万ドルから今年は12億ドルに上昇する見込みであるという。
【低コストの検索広告好調】
小売店などの売上が急落している中、ローカルメディアのウェブ広告売上が50%以上の上昇となるのは驚くべきことである。
この成長の多くは、インターネット広告が低コストであること、またウェブ検索する消費者に接続していることに起因していると、ボレル社は分析している。
ボレル社の調査対象は、米国とカナダのメディア企業3100社で、今回この中の613局のテレビ局を対象に、地方局のウェブ広告売上を見積もった。
【最大は新聞のウェブ広告】
ローカルメディアの中で、最もウェブ広告売上が多いのが新聞社のウェブ広告で37億ドルと、地方局ウェブ広告の約3倍であった。
しかしニューメキシコ州アルバカーキーやニューハンプシャー州マンチェスターなど、いくつかの地区では、テレビ局のウェブ広告売上が新聞社のウェブ広告を凌いだところもあった。
最終更新:2008年06月07日 05:16