摩天楼渓谷のオアシスにイベント盛りだくさんの夏到来

マンハッタンのミッドタウン、公立図書館の裏手、摩天楼が屹立する中に緑のオアシスがある。19世紀後半、セントラルパークの建設を市に提唱したジャーナリスト、詩人、改革家のウィリアム・カレン・ブライアントを称えたブライアント公園だ。都市の中に自然を残すことの重要性を説いたエコ活動の先駆者だった。

この公園では毎年夏になると様々な無料イベントが行われる。目玉は毎週月曜日暮れから始まる映画上映。今年は6月16日の「ドクター・ノー」から始まり、8月18日の「スーパーマン」で終わる。主催はブライアント公園のすぐそばにオフィスを構える有料チャンネルのHBO。
また毎週金曜朝にはABCの朝番組のミニコンサートも行われる。

天気のいい日中は、芝生に寝転がり日焼けを楽しむ人も多い。しかしイベントの後などは、芝生を休ませるために立ち入り禁止になることもある。木陰には折りたたみ椅子とテーブルも豊富。ワイヤレスインターネット接続も可能なため、オフィスを抜け出して公園で仕事をする会社員の姿もちらほら。

なお、ロックフェラーセンターにあった紀伊国屋書店は今年はじめにブライアント公園そば(6番街と41丁目)に移転した。同店の2階のカフェからの公園の眺めもなかなか良い。

最終更新:2008年06月07日 06:42