【パレードよりも注目される広告!?】

マンハッタンで、賑やかなパレードが行われた。そんな中、鼓笛隊の演奏や華やかな山車よりも注目を集めているものがあった。

それは、空に向かって、ゆっくりと浮かんでいく企業のロゴだ。これ、『フライ(飛ぶ)』と『ロゴ(商標)』をあわせたFLOGO(フロゴ)』と呼ばれる、最新式の広告なのだ。  企業のロゴの形をした小さな雲のようなかたまりが、ゆっくりと空高く上がっていく!肉眼でもビルの7、8階辺りまでならば、はっきりとロゴを確認する事が出来る。

(ちなみに、この日のロゴは、アメリカのビールメーカーのもの。)

 

【一体何?】

実はこのロゴ、泡で出来ているのだ!この泡、ヘリウムガスと酸素を加えて作られている為、空に向かってフワリ、フワリと宙に浮いて行くという仕掛けだ。ヘリウムガスが多すぎると、あっという間に空高く上ってしまい、ロゴが確認できない。酸素が多すぎると、すぐに地に落ちてしまう。何度も実験を繰り返し、ようやく、最適のブレンドが出来たそう。

泡をロゴの形にするのは、特殊マシン。こちらは、企業秘密だが、ヒントは、“ところてん”と“金太郎飴”だ。要するに、マシンの中で作られた泡が押し出される時にその形になり、途中で金太郎飴のごとく、切っていくのだ。

フロゴの泡は、子供用のシャボン玉液と同じ、誤って飲み込んでも危険がない物を使用。又、風にあおられて、地面に落ちたとしても、滑らないタイプだとか。

 

【日本でも!?】
『フロゴ』は、アメリカの南部、アラバマ州で生まれた。春ごろから、全米の人が多く集まるイベントを回っているが、6月中旬には日本にも上陸予定。この夏、空にフワリ、フワリと浮かぶ企業のロゴを見つけても、決して驚かないように!
 
 
 
最終更新:2008年06月10日 03:39