新iPhone3Gは安く速く高性能。難点は月々の利用料
 
アップル社のスティーブ・ジョブCEOは6月9日、サンフランシスコで開催されたワールドワイド・デベロッパーズ・コンファレンスで、『より安く、よりすっきり、より速く、よりパワフル』になったiPhone第3世代(3G)を披露した。
米国では7月11日に発売を開始し、海外でも日本を含む22カ国で同日発売される。年末まで70カ国で販売を見込む。iPhoneはこれまで6百万台売れた。 新3Gは、年末までに1千万台の出荷を期待している。

【199ドルに値下げ】
約1年前に発売された初代は399ドル(4万3千円)だった。新3Gは、8GB(ギガバイト)が199ドル(2万1千円)、16GBが299ドル(3万2千円)と値下げされた。高い方は色が白、黒と選べる。だがいずれもAT&Tと2年契約が条件。
またグラフィック満載のウェブ1ページのダウンロード時間も前世代、ノキア、パームなどよりも速くなり、バッテリー寿命も初代、2Gに比べ、電源をオンにした状態で250時間から300時間に改善された。

【APニュースも搭載】
新3Gは前世代と同様GPS機能付だ。この機能にAP通信モバイルニュースネットワークのアプリケーションを搭載した。利用者は今いる地域の新聞ニュースから国内外のニュースまでを入手できる。

【MLB情報も可能に】
MLBはiPhone3G用に特別アプリケーション「At Bat」を開発した。好きな球団のスコアを見たり、ハイライトシーンを中継の数分後に視聴することもできる。課金制かどうか、詳細は今後明らかになる。

【ビジネスにも使える】
セキュリティー問題を理由にビジネス向きではないと敬遠されてきたiPhoneだが、3Gはこの点も改善し、多くの企業が使用しているマイクロソフト・エクスチェンジにも接続できるようにした。

【月々9千円の利用料】

しかし月々の料金は決して安くない。通話プランが月々40ドル以上、そして3Gのデータプランが20ドルから30ドル(ビジネスは45ドル)と利用者は最低でも月々70ドル、税金も含め85ドル程(約9千円)と、前世代より高くなる見込みだ。

(注)アメリカの携帯電話の通信料金は日本よりもかなり安い

 

最終更新:2008年06月14日 05:16