新アニメ映画「カンフーパンダ」、大人の惹き付けに成功
ドリームワークスSKG(以下DW)が1億3千万ドル(140億円)の制作費をかけた、パラマウント映画配給の新アニメ映画「カンフーパンダ」が米国で6月6日に封切られた。
初週末の売上は6千万ドル(64億8千万円)で、DWにとって、続編を除くアニメ映画では封切初週では最高だった。
【DW初めての5位入り】
ライバルのピクサーが制作した「Mr.インクレディブル」(売上76億円)、「ファインディング・ニモ」(75億9千万円)にはかなわなかった。
またピクサーは「モンスターズインク」「カーズ」でもDWを上回った。今回DWは「カンフーパンダ」でようやくアニメ映画初週末売上ランキング5位に食い込んだ形だ。
【大人に見られてこそ成功】
DWがピクサーに勝てない理由の一つには、大人の客動員数が振るわなかったことがあげられる。しかし「カンフーパンダ」で、その弱点を克服した。
DWの調査によると、観客の71%は17歳以上、そのうち25歳以上は51%を占めた。多くは武道好きな若い男性層であったという。
映画の動員数を計るエグジビター・リレーションズのアナリストは、『ファミリー向けと見なされてきたアニメ映画だが、近年イメージが変わり大人向けが増えている』と語っている。
尚、「カンフーパンダ」の日本封切り日は7月26日。
DW/パラマウント映画は今年11月7日にもう一つのアニメ映画「マダガスカル:エスケープ2アフリカ」を封切る予定だ。
【なまけものが戦士に挑戦】
「カンフーパンダ」は中国の森に住むジャイアントパンダのポーが主人公。なまけものの麺うち職人だが、カンフーが大好きでいつかカンフー戦士になりたい夢を持っている。あるとき、カンフー大師匠の亀が、「極道カンフー戦士が脱獄してポーの住む平和の谷を襲う」という予言をした。
そこで亀の一番弟子であるレッサーパンダ師匠が、谷を守るべくカンフー戦士を募った。果たしてポーは過酷な修行についていけるのか…
最終更新:2008年06月14日 03:35