MoMAでシネジャズの「ジャズスコア」展開催中
ニューヨークのMoMA(近代美術館)で、ジャズ音楽がサウンドトラックに使われた映画を特集した上映会とコンサートなどのイベント「ジャズ・スコア」展が行われている。
初日4月17日の「ミッキー・ワン」(1965年、音楽:スタン・ゲッツ、エディー・ソーター)を皮切りに、9月15日まで約90作以上の映画が上映される。
映画は1950年代以降、現代までを網羅し、これまで「アナトミー・オブ・ア・マーダー」(1959年、音楽:デューク・エリントン」、「欲望という名の電車」(1951年、音楽:アレックス・ノース)をはじめ、ポーランドの「水の中のナイフ」(1961年、音楽:クシシュトフ・コメダ)、フランスの「勝手にしやがれ」(1959年、音楽:マーシャル・ソラール)、日本の「狂った果実」(1956年、音楽:武光徹、佐藤勝)などが上映された。
またポーランドからトーマス・スタンコ、フランスからマーシャル・ソラールという上映映画に関係した第一線のジャズミュージシャンがMoMAを訪れ、ソールドアウトのコンサートを行った。
会場のロビーには、映画の一場面の写真、サントラのLPジャケットの展示や、映画のハイライトシーンを編集したビデオを再生する大型モニターなどが設置され、雰囲気を盛り上げている。
MoMAは水~月曜が午前10時半~午後5時半、7~8月のみは木、金曜は延長で午後8時45分までオープン。休館日は火曜。料金は大人20ドルで、映画も見られる。映画だけだと料金は10ドル。金曜は午後4時以降の美術館入場は無料で、映画も無料となる(ただし映画館入場券が必要)。映画プログラムの入り口は通常の美術館入り口とは異なり五番街寄りにある。隣にはおいしいと評判のレストラン「ザ・モダーン」がある。