オーランド地区12局のアナログ波停止テスト成功
 
 
フロリダ州オーランド地区のテレビ局12局が、6月25日(水)午後7時59分から一斉に1分間のDTV移行告知を行い、その中で10秒間のアナログ波停止テストを行った。
 「You Passed the Test」(あなたはテストに合格です)のメッセージをテレビ画面で見ることができた視聴者は、デジタル移行の準備ができているということになる。そうでない人は真っ黒な画面を見ることになるというテストだ。
12局は共同で料金無料の特設電話を用意して質問に備えたほか、数週間前からテスト実施の告知を流し視聴者に画面を見るよう呼びかけた。

【501世帯が準備まだ】
そして本番当日、36万5千世帯がテストに参加した。
無料電話の応対を担当したブライトハウスネットワークスによると、画面が黒くなった世帯は501世帯あったという。
その内最も多かったのがケーブルのコムキャスト契約者で146件。コムキャストはまだデジタル化を完成していないからだが、同社はこの結果を予想していて移行までにデジタルサービスに切り替えることを確約している。
次に多かったのは1年以上前にテレビを買い、アンテナで視聴していた123世帯であった。
 
【テストは成功、また実施】
準備ができていない世帯の率が低かったことは、オーランド地区の視聴者はデジタル化に備えており、12局はプレスリリースのなかで「今回のテストは成功だった」と語っている。
実際、テスト実施日はその1週間前に比べ、全体で8%視聴者が増えた。これはテスト実施のPR効果があった証拠であると見ている。
オーランド地区では同様なテストを9月、12月にも実施する予定である。
 
NTIA(国家通信&情報局)のベイカー局長代理は、オーランド局の準備と姿勢を歓迎、他の地区のテレビ局も追随してくれることを期待している。
 
最終更新:2008年07月03日 09:15