視聴者が高齢化。「中央年齢」が50歳を超える。
 
調査会社のマグナ・グローバル社によると、2007~8年シーズンにおける米国ネットワークの視聴者のうち「中央年齢」今年初めて50歳を越えた。
これはテレビ視聴者を年齢順に並べたときの「真ん中の年齢」のことである。英語でミディアム・エイジと表現されるが、「平均年齢」とは若干のずれがある。
テレビ業界は、18歳から49歳までの年齢層を最も購買力のあるコアターゲットとみなし、広告取引のポイントにしてきた。今回の調査結果はテレビ業界には不利な内容である。なお、この調査は録画視聴を含めていない。
過去の調査では毎回CBS視聴者だけが50歳を超えていたが、視聴者の高齢化は他のネットワークにも及び、ABCとFOXが前年比で上昇した。
最も高齢なのは今回もCBSで54歳(前年と変わらず)、
2位はABCで50歳(前年は48歳)、
3位はNBCで49歳(前年と変わらず)、
4位はFOXは44歳(前年は42歳)
5位はCWで34歳。
 
CWやFOXはネットワークとしては他のネットワークとプライムタイムの放送時間が少ないので除外し、3大ネットワークで見てみると、中央年齢は50歳を超える。
 
【若者層は他の画面へ】
マグナ・グローバルの報告書は、「中央年齢はネットワークで徐々に上がってきており、若い年齢層にとっては、もはや伝統的なテレビだけが「画面」ではなくなってきている(ビデオゲームやインターネットへ流れる人が増加)」とまとめている。
 
【60ミニッツは60歳】
一方、テレビ番組ごとにみると、中央年齢はばらばらで、NBCの病院コメディ「スクラブ」は34歳、
FOXのアニメ「アメリカンダッド」は29歳、
CWの若者ドラマ「オン・ツリー・ヒル」は26歳である。
高年齢番組では、CBSの
「60ミニッツ」は60歳である。
 
最終更新:2008年07月03日 09:08