7月11日、世界で同時に発売されたアップル社の最新iPhone。今回は、今までのiPhoneからバージョンアップした3Gタイプが発売されるとあって、アメリカでも大きな話題となっている。

人気の新製品が発売される時に必ず現れるのが、数日前から列を作って待つ人達。特に、アップル製品に関しては、「新製品は最初のうちに買っておきたい!」と願う熱狂的なファンが多く、いつも長蛇の列が出来る。そして、多くのメディアが、こうした行列を取材する事もお決まりになっている。

そこに目をつけた団体がいる!有機栽培の野菜や果物を推進するグループだ。特に、リンゴの生産農家が多いグループだそうで、そのリンゴも勿論有機栽培にこだわっているとか。そんなグループが、iPhone 3G発売の丁度1週間前、7月4日午前8時から、ニューヨークの五番街にあるアップルストア前に陣取った。勿論、一番乗りだ。そして、有機野菜の良さを説明するウエブサイトのアドレスが書かれたポスターを掲げたり、又、路面にチョークで有機野菜に関するアドバイスを書いたりしているのだ。(*NY市では、路面にチョークで何かを描く事が許可されている。)

(この画像に映ったウエブアドレス部分には加工を施しています)

案の定、「早々と並んだ人達がいる。」と言うニュースに乗っかった彼ら。早くから並んだ理由を聞かれると、「新しいiPhone 3Gを一番最初に持ちたいのが一番の理由。その次に、有機野菜の良さを伝えたくて。」と、きっちりと(!?)広報活動をしている。そして、その背後には、彼らのウエブアドレスが見え隠れしているのだ。そんなインタビューが、いくつものニュースで流された。又、街行く人々にも有機栽培について、多くを語る事が出来た。果たして、どれくらいの人々がサイトにアクセスしたかは不明ではあるが、彼らの目標は、とりあえず、達成できたようだ。

iPhone 3Gの発売で、アップルストアの前に有機栽培リンゴを推進するグループが並んでいる“ビッグアップル”(ニューヨーク州の愛称)だ。
最終更新:2008年07月12日 00:28