YouTubeで大人気。笑いを誘う「ほのぼのダンシング」
 
この週末、YouTubeなどで「ダンシング」という4分半のビデオが大人気となっている。
ニューエイジ音楽をバックに、男性が世界69カ国をまわって手足をばたばたさせて踊るビデオである。ただそれだけなのだが、思わず笑いを誘うこのビデオは、YouTubeやその他ウェブに掲示されて以来、二週間で500万人弱の視聴者を獲得した。

【旅好きが高じて】
ダンスをしている男性はコネチカット出身の31歳のマット・ハーディングさん。同ビデオのクリエーターでもある。
大学に進学する気になれず、ビデオゲーム店で働いていたが旅行だけは大好き。2003年にベトナムに行ったとき、マットの友人がデジカメで彼の「ダンシング」を撮ったのがきっかけで、以来、旅行のたびに「ダンシング」を制作し、自分のウェブサイト「wherethehellis matt.com」に掲示するようになった。(クリックすれば今みられます)これがすぐにヒット。まだYouTubeやその他の投稿サイトが有名になる前のことである。

【ガム会社が目をつける】
このビデオに目をつけたのが、2005年創立のチューイングガム会社「ストライド」だった。ストライドは彼に旅費を肩代わりすることを申し出た。ビデオの中でガムを宣伝する必要は一切なし。ビデオの最後にストライドのクレジットをつければよかった。
今回のビデオは2006年版に続きストライドがスポンサーする第二弾。制作のために訪れた国はインド、日本、クェート、ブータン、トンガ、マリ、アイルランドなど69カ国。
マットが1人で踊っているものもあれば、子供や大人やカニやサルも寄ってきて大勢で踊っているものもある。

【理想のウェブビデオ】    
この「ダンシング」は、「短い。愉快で奇妙。最小限のことで様々な解釈を可能にする」というインターネットビデオの「芸術性」に必要なすべてを備えているとある新聞記者は評している。

【ブランド認知に貢献】
ストライドは創立から3年で、今やシュガーレスガム分野で5位に食い込んでいる。500万人が見た「ダンシング」がブランド認知に貢献したことは言うまでもない。
最終更新:2008年07月12日 06:30