タイムススクエア最大のデジタル広告が11月に点灯
 
タイムススクエアは「世界の十字路」と異名を持つ観光とビジネスの中心地。そして大型看板広告の中心地でもある。広告主は趣向を凝らした手法で全世界にアピールする。
最も有名なビルが「1タイムススクエア」。 新年カウントダウン用の電飾が設置されるビル、つまり世界中の人々から見られるチャンスの最も多いビルである。
 
1904年に建てられた25階建てのこのビルはブロードウェーと七番街が斜めに交差する地点にある。かたちは台形だが、4面を広告に使える。北側最上階には7月15日、東芝の巨大広告スクリーンが点灯を始めたばかり。

【ビルの3面で同調発光】
このビルの残る3面に、米大手の薬局チェーンのウォルグリーンが巨大デジタル広告を建設中で、今年11月に点灯を予定している。
同ビルの1~3階には、ウォルグリーンの店舗が入る予定である。このスペースは過去7年間借り手がなかった。
完成すれば、タイムススクエアで現在一番大きいナスダックの1021㎡を凌ぐ4061㎡の看板となる。そのうち1579㎡は1200万個の発光ダイオードが使われる。
 
【高さ100mの広告】
総重量113トンという複数パネルからなる電子広告は地上から最上階まで約100メートルで、ウォルグリーンのロゴの他、商品広告がアニメーションで流れ、他の面と同調する。制作費は約1500万ドル(16億円)ともいわれる。

【1日160万人が見る】
屋外広告の専門家は、このウォルグリーン広告は、1日に160万人に見られるだろうと予想している。
同デジタル広告は、ニューヨークの広告制作会社ギルモアグループが手がけている。
ウォルグリーンはニューヨーク市の全域に22店舗あり、年末までにさらに5店舗、2010年までに12店舗の拡大を目指している。

(写真右側面をのぞく3面にウォルグリーンの巨大広告が登場する予定。黒い帯の部分に広告が入るのは11月から)

 
最終更新:2008年07月19日 06:00