近代美術館(MoMA)で、プレハブ建築の過去、現在、未来を探るユニークな展示会が行われている。日本語ではプレハブだが、語源はプリファブリケーション(組み立て式住宅)から来ているとおり、3ヶ月で5棟が組み立てられた。米国、オーストリア、ドイツ、ロンドンと国際的なプレハブ建築の建築デザイナーが様々な視点からユニークな建物を披露している。
★セロハンハウス:環境、資材、色など、住む人の好みを反映できる骨組みが露呈した家。資材は再利用できるエコ住宅。
★バースト008:プレハブはお金のセーブではなく、危険をコントロールするところに意味があるとこの建築家はいう。サマーハウスを依頼されて生まれたアイデア。合板でできたモダンで無駄のない家。
★システム3:わずかな隙間でも合理的に住める。コンテナ状のユニットを縦横に繋げれば蜂の巣のようなコミュニティーにもなる。
★ニューオーリンズ用インスタントハウス:マサチューセッツ工科大学の教授と生徒が開発したスピードとシンプルさに焦点をあてた一部屋からなるプレハブ。プロトタイプは2日で完成したという。
★マイクロコンパクトホーム:1人住まいに最低限必要なものが収まった立方体。東京工科大学とパートナーを組んで設計したという、なるほど日本の「ウサギ小屋」が原点かと思わせる家。
これらの家の公開展示の他、建築家のレクチャー、設計図、模型の展示などもある。10月20日まで。