アーカンソー州ABC局、『毎月17日はDTVテストの日』
 
アーカンソー州のフォート・スミス/フェイエッビル地区のABC系列局が、6月17日から毎月17日を視聴者のテレビがデジタル化に対応しているかどうかをテストする日と決め、実施中である。
このテレビ局は、大手テレビグループのハースト-アーガイル社が所有するKHBS-KHOG(チャンネル40/29)で、デジタル化される2009年2月17日の1ヶ月前まで合計8回のテストを行う予定である。
テストは、1日に4回放送されるローカルニュース番組中に行われ、数秒間、擬似的にアナログ波を停止する形式。視聴者のテレビがデジタル対応していなければ、砂嵐画面に「あなたはデジタルテレビの準備ができていません」(You are NOT ready for Digital TV)という文字が現われる。
同地区ではテレビ世帯の8~10%が地上波経由でテレビを受信している。全米のテレビマーケットではランキングが210位中102位と、中規模の地区である。
 
【視聴者から好反応】
NTVICがKHBS/KHOGのチーフエンジニアであるフィドル氏に聞いたところ、これまで2回行ったテストは、視聴者からの反響は大きいとのことで、テスト実施への感謝の電話、メール、手紙が多数寄せられたという。
一般的に、視聴者は自分のテレビがデジタル変換ボックスを必要とするのかわからなかったが、テストのおかげではっきりしたというコメントが多かったという。
テストは非常に効果的であり、まだテストに踏切っていない地域や国には、是非こういうテストを薦めたいとフィドル氏は語った。
 
【ケーブルの未準備も判明】
一方、テストを実施したことで、同地にサービスを行っているケーブル会社数社がまだデジタル信号を受信できないことが判明、契約者からプレッシャーをかけられているという。

 

最終更新:2008年07月26日 07:03