
このところ、日本同様、真夏日の続くニューヨーク。食欲も落ちやすい時期だが、こんな時こそ、今が旬の栄養豊富な青物や果物をたくさん食べたいもの。栄養バランスのとれた食生活を送れば、暑い夏でも元気に過ごす事ができる。
そんな中、ニューヨークの中心に位置するオフィス街、ロックフェラーセンターに青空市場“ファーマーズ・マーケット”が登場した。しかも、ニューヨーク近郊で、有機栽培にとことんこだわった農家だけが出店している。今が旬の野菜や果物は勿論、パンに蜂蜜、そして、チーズに花々も並んでいる。
【誰の為?】
この場所を東京で例えると、『大手町』や『丸の内』といったオフィス街。 そうした場所に市場を出して、果たして売れるのだろうか?という疑問も生じる。 しかし、共稼ぎや残業の多い単身者がたくさん暮らすニューヨークでは、こうしたオフィス街の市場に救われる人がとても多いのだ。ニューヨークには、ここ数年来、有機栽培専門の青空市場が増えているが、殆どが、町の中心を外して、住宅が多い地区での展開だ。仕事を終えて直行しても、閉店間際になってしまい、人々にいじられて、すっかり疲れ切ってしまった野菜達がわずかに残っているだけ…。 という事も珍しくない。又、殆どの青空市場は、午後6時には閉店してしまうので、間に合わないのが殆どだ。その点、市場の方がオフィス街に来てくれれば、ランチタイムに外に出るついでに新鮮な野菜を調達する事も出来るので、仕事を終えて、慌てて帰路につく必要もない。
スペースの有効利用の企画に、こうしたアイデアは如何だろうか?
