ベライゾンのFiOSがNYデビュー
 
最初から聞きなれない名詞がでてきて恐縮ですが、要は電話会社がテレビ配信事業をNY市内で本格化したというニュースです
 
AT&Tに次ぐ大手の電話通信会社ベライゾンが、光ファイバー経由のテレビ配信事業「FiOS(ファイオス)」を、7月28日からニューヨーク市内で開始した。これまでは郊外に限定されていた。
ファイオスは顧客候補の30万世帯に対し大キャンペーンを展開中で年末までには50万世帯との契約を目指す。
現時点では、数千世帯が加入を申し込んだらしい。
 
【タイムワーナーと競争へ】
人口820万人のニューヨーク市のテレビ配信は、タイムワーナーケーブル(TWケーブル)が殆んど独占している。他にRCN、一部地区でケーブルビジョンがある。
マンハッタン地区はディッシュが取付けられない高層ビルが多いため衛星放送は、ほとんど普及していない。したがってファイオスとTWケーブルが直接対決する構図だ。
 
【規制緩和の大競争】
ファイオスのサービスは、HD100ch、HDのVOD400タイトルと、タイムワーナーの標準サービスを凌ぐ。これにDVR機能やインターネット、固定電話サービスを付加できる。
TWにケーブルTVを申し込むと「電話は要らないのか」と聞かれ、ベライゾンに電話を新規に申し込むと「テレビ契約をしないか」と営業される時代だ。ファイオスの1ヶ月料金はTV、ネット、電話の3点セットで94ドル99セント。、TWケーブルは89ドル99セントと若干安い。
 
【料金かコンテンツか】
ファイオスは1台のセットトップボックスで受像機6台まで共通使用できるのがウリ。TWケーブルは、二台目のテレビからは1台に10ドルがかかる。
TWケーブルの強みは系列グループ内に「ニューヨーク・ワン」という24時間ローカルニュースチャンネルがあることだ。これはTWケーブルの契約者にのみ視聴可能である。顧客を繋ぎとめておくため、ニューヨークワンはTWケーブルでしか見られないという点をウリにしている。
 
最終更新:2008年08月02日 05:13