クーポン回収率は54.6%。再申請の資金的余地あり
デジアナ変換機クーポンプログラムを実施、管理しているNTIA(国家電話通信局)のベイカー局長代理は、7月28日、政府が割り当てた15億ドルはこのプログラムを成功させるに十分足りるはずだという手紙を、下院エナジー&コマース委員会のディンゲル委員長に書き送った。
【660万枚以上が使用済】
NTIAはこのプログラムのために、3350万枚のクーポンを用意している。
これまで申請があったのは2130万枚、このうちデジアナ変換機購入に使用されたクーポン券は660万枚以上で、クーポン回収率はプログラム全体で54.6%、地上波のみに頼るテレビ世帯では45.8%であった。
クーポン回収率が最もいい州のトップ5はテキサス、カリフォルニア、イリノイ、ミシガン、オハイオである。
都市別ではミネアポリス/セントポール、ロサンゼルス、シカゴ、ニューヨーク、ダラス/フォートワースであった。
【再申請は審議中】
一方、有効期限が切れたクーポンは600万枚ある。
有効期限は申請受付から90日以内であるが、クーポンを入手しても、期限内に使わなかった人々からの再申請を認めるかどうかは、現在まだ政府が審議中である。
FCCをはじめ、多くの議員らは再申請を認めることに賛成であるが、ディンゲル委員長は、追加となる600万枚を処理できる資金がNTIAにあるのかを懸念していた。
ベイカー局長代理は、クーポン回収率の数字を見る限りにおいて、600万枚の追加発行は大丈夫だろうと判断した模様である。
クーポン回収率のデータは今後も定期的に報告されることになっており、予算が足りるかどうかの重要なヒントとなると見られる。
NTIAは家電店でクーポンを処理するシステムの導入を請け負っているIBMに対し、600万枚の追加が出そうであることをすでに通達したという。
最終更新:2008年08月09日 03:43