ベライゾン、ウェブ動画をテレビで視聴可能に
 
テレビ事業「FiOS(ファイオス)に本格的に参入したベライゾンが、7月下旬からインターネット動画サービスのテストを、13州の契約者100万人を対象に開始した。
 
【有料TVサービスでは初】
ケーブル、衛星、電話通信といった有料チャンネルプロバイダーが、インターネット動画をテレビ受像機に直接配信するのは、ベライゾンが初である。
このサービスでは、YouTube、Break.com、Blip.tv、Veohといった動画サイトがFiOSのビデオオンデマンド経由で視聴可能となる。
ベライゾンはこのサービスにまだCMを入れていないが、テストが成功すればCMも導入していく。
 
【大画面環境に効果的】
調査会社のライクトマン・リサーチによると、FiOSの契約者は平均的に年収が10万ドル(1080万円)以上の世帯が多く、大画面テレビを所有している場合が多いという。
分割画面が可能なテレビでは、単にYouTubeをテレビ画面に映すより、片側にテレビ番組、片側にYouTubeといった見方ができるため、大画面テレビの環境により効果的であると同調査会社社長は語っている。
 
【ケーブルはまだ先】
ケーブルオペレーターはインターネットの動画サービスにおいて遅れをとっている。
ケーブル業界で全米2位のタイムワーナーケーブルは、次世代ケーブルセットトップボックスがこの機能を搭載すると言っているが、このボックスは2~3年以内に出回ることはないだろう。
最大手のコムキャストは、インターネット動画をテレビで見せるサービスはケーブル業界の全般的な開発課題の一つで、今年後半か来年に、一部のサービス地域でコムキャスト傘下のインターネット動画サービス「Fancast.com」をテストするかもしれないと語っている。
 

 

最終更新:2008年08月09日 03:51