北京五輪、ウェブ視聴激増。広告収入にはつながらず
しかし調査会社のeマーケター・インクの予測によると同サイトの広告売上は575万ドル(6億2000万円)と全体の広告売上の0.5%に留まった模様である。
NBC側は、インターネット広告は様々なプラットフォームを駆使して行ったので、数値には表せないと言っている。
NBCはテレビのスポンサーに人気競技の独占放送という優位性を与えるためにウェブでの生放送を避けた。その結果ウェブ広告収入を諦めなくてはならなかったともいえるようだ。
アナリストは、CBSスポーツが大学バスケット選手権で3週間にわたる試合をウェブで生放送し、2300万ドル(24億8千万円)という広告売上を得たことを考えれば、NBCは五輪でもっと多くの広告売上を稼げたはずだと言っている。
【トップはヤフー】
五輪関連のウェブサイトは、NBCの他、ヤフー、AOL、ESPN、スポーツイラストレーテッド、北京五輪委員会、NYタイムス、USAトゥデイなどで運営され、いずれも多くのアクセス数を得た。
最高はヤフーで、前半10日間の1日の平均アクセス数は470万人だった。次がNBCで430万人、3位はAOLで130万人だった。
【五輪はテレビが一番】
NBCはテレビ、オンライン、モバイルのうち、人々がどのメディアからコンテンツを得たがるかを調査した。
結果、伝統メディアのテレビが93%を占めた。
【速さを活かせず】
NBCは今回ウェブサイトで生放送を予定していた競技を、実際競技が行われてから最大12時間のディレイでストリームしたため、速いというインターネットの利点を生かせなかった。一方、陸上で活躍したジャマイカのボルト選手の映像はBBCにリンクしたヤフーの五輪関連ブログから見ることができたという。
最終更新:2008年09月01日 10:25