五輪広告売上、記録破りの金メダル
NBCは今回の北京五輪で、10億2500万ドル(1117億円)の広告売り上げを得た。過去最高である。
広告売上は五輪が始まる前にすでに10億ドルに達していたが開幕後も8月12日(火)の男子水泳・フェルプス選手の金メダル獲得などが手伝って広告が売れ続けた。
NBCスポーツ&オリンピックスのウィンター営業宣伝担当副社長によると、開幕後にこれほど広告が売れたことはかつてないという。
【五輪CMは印象濃い】
五輪広告は視聴者の関心が通常の広告より高くなっていることが今回、IAGリサーチの調査で証明された。ブランド想起度については通常の番組CMより五輪CMは14%も高く、メッセージの認知度は、通常より20%、好感度も通常より13%高かった。
【視聴者数でも過去最高】
米国での視聴者数はのべ2億1400万人で過去最高となった。開催期間17日間のプライムタイムの平均視聴率は13.9%、シェア23%、平均視聴者数は2770万人と好調だった。
アトランタ五輪の3310万人には及ばなかったが、当時はケーブルでの五輪放送はなかったので視聴者はネットワークに集中した。
五輪二週目は生中継の試合が一週目より少なくなったため視聴者が減り22日(金)は1760万人に落ち込んだ。
なおアテネ五輪(2004年)の平均視聴者は2460万人、
シドニー五輪(2000年)では2150万人であった。
今回最も視聴者数の多かった競技は12日の男子水泳で、フェルプス選手の8個目の金メダル獲得を4000万人が見た。これまではマーク・スピッツ選手の7個が最高だった。
北京五輪は、テレビ広告業界が最も注意を惹くことに苦労する「若い男性層」が多かったことも重要である。特に18歳から24歳の男性層には、ビキニで試合するビーチバレーボールなどが人気であった。
【ロンドンの広告販売開始】
2012年のロンドン五輪は時差が中途半端(米東海岸で8時間遅れ)のためアメリカではプライムタイムの生中継が難しい。広告の販売は、今年終わり頃から開始されるという。
最終更新:2008年08月30日 05:27