中高年向けケーブルに好機?「TVランド」が積極的展開
バイアコム傘下の娯楽ケーブル「TVランド」は、ベビーブーマーを相手にビジネスを展開しているが、再放送だけでなく新番組も投入する意気込みだ。
【視聴者年齢を下げる】
TVランドは、70年代にヒットした「MASH」など、番組編成の75%がかなり古い番組の再放送である。
しかし近年、インターネットやDVDで過去の番組が出回り、古い番組自体も使い古された。視聴者もさらに高齢化した。
そこでTVランドは今回、放送内容を刷新して新たな視聴者層と広告主にアピールする戦術をとる。
ターゲットは1946年から1964年生まれの視聴者層だが、そのなかでも主に40代~50代の後期ベビーブーマーに見てもらうことを期待している。
オリジナル番組も、2009年の終わりまでにプライムタイムの50%までに増やす計画である。
【40代のラブストーリー】
新番組には、40代の女性が年下の恋人を探す「ザ・クーガ」(年下の男性好みの女性のことを米国ではこう呼ぶ)、別れて何年も会っていない恋人同士が再会する「ファースト・ラブ/セカンド・チャンス」などのリアリティー番組が予定されている。
また再放送も若返り、90年代にヒットした「フレンズ」などを放送する予定の他、独自のコメディーも制作する意向である。
【中高年ケーブルに好機?】
バイアコムは今年第2四半期の広告売上が伸び悩み、特に若者向けのMTVなどが落ち込んだ。
一方、ネットワークからシフトしてきた中高年視聴者をつかんだTVランドは、新たな広告展開のチャンスとして広告主から注目されている。
TVランドのプライムタイムの視聴者の中間年齢は55歳だが、これをもう少し若くするのが当面の狙いだという。
最終更新:2008年09月06日 04:18