全米に約1500店舗を展開する量販店大手のターゲットが、ニューヨークで4日間の期間限定ショップを展開して話題になった。

 

『BULLSEYE BODEGA:注目の雑貨屋』と銘打ったこの限定ショップは、9月12日~15日までの4日間に渡って、マンハッタン内4箇所にオープン。外観、そして、内装は、BODEGA(雑貨屋)発祥の地である南米にあるようなカラフルな店舗を再現。秋雨のぱらつくマンハッタンに、彩を添えた。

ここで販売されたのは、有名デザイナーや企業とのコラボレーショングッズ(以下、コラボ商品)。アパレル、コスメティック、家具、寝具、雑貨等が4日間だけの限定ショップに並んだ。
 最近でこそ、コラボ商品は一般的になっているが、ターゲットは、その先駆けとも言える存在。その昔、工業デザイナーのフィリップ・スタルク氏と組んで、家庭用雑貨を発売し、大人気を博した事もある。その人気にあやかりたい…。と、日本のコンビニエンスストアが、スタルク氏と組んで、文具をコラボしたのは、今から10年前の事だ。
以来、多くのデザイナーや企業と組んで、コラボ商品を販売し続けている。中には、ターゲットの定番となった商品やターゲットとのコラボ商品から火が付いて人気が出たデザイナーもいるほどだ。
そしてこの秋、アパレル部門で大物デザイナーとコラボレーションするのを機に、そのお披露目を兼ねて、現在、ターゲットが販売しているコラボ商品だけを集めたショップを4日間だけ開いた。
その大物デザイナーとは、昨年夏、日本でもエコバッグを発売し、大きな注目を集めたアニヤ・ハインドマーチ、そして、靴のブランド、シガーソン・モリソン。この有名ブランドのバッグや靴が、いつもの価格から、一桁下げた価格帯で提供された。バッグは、2時間で完売。靴も、初日には殆ど売り切れる大盛況となった。
期間限定のショップは、4日間だけだったが、10月からは、ここで販売された商品が、全国で販売される予定。盛大な広告を打つ事なく、街中で人々の目に触れる事で話題になり、情報が広がると言う、ターゲットらしいキャンペーンとなった。
最終更新:2008年09月20日 00:25