デジタル化まで5ヶ月、公聴会で「ウィルミントン」を検証
9月16日、下院の通信小委員会で公聴会が開かれ、早期デジタル化を実施したノースカロライナ州ウィルミントンでの反省点などを話し合った。
【越境放送にこんな事例】
ウィルミントンに隣接する地区では、地元のNBC系局の番組とともにウィルミントンのNBC系(WECT)の番組も越境して受信が可能であった。
しかし9月8日でウィルミントンのアナログ波が停止されたため数世帯で、それが視聴できなくなった。彼らはWECTのファンだったという。
理由はデジタル波がアナログ波よりも届く範囲が狭いためだ。
公聴会でこの点を指摘されたFCCのマーチン委員長は、「これまで視聴者がみていた視聴環境を変えることなく移行を成功させることがFCCの目標なので、FCCの技術チームに同様の事例が起こりうる越境地域を調査させており、判明次第ケースバイケースで対処する」と語った。
【送信アンテナで要望も】
マーチン委員長は、ウィルミントンだけでなく、全米のテレビ局の15%が、「越境視聴者」を失う可能性があると報告した。この解決策として
問題が起こりうる地区のテレビ局に対し、デジタル波が広範囲に届く送信アンテナの敷設を求めるかもしれないと語っている。
GAO(会計監査局)はカバー地域が縮小することで影響を受ける視聴者はおよそ2万3千人と予測している。
最終更新:2008年09月20日 05:03