高視聴率予想のTV討論会、開催の方向へ。
 
アメリカ大統領領選には欠かせない民主共和・両候補のテレビ討論会は、開催日当日まで、開催できるかどうか不確定のままだったが、今現在(当日昼過ぎ)では、開催する方向である。
 
【延期は困るテレビ局】
予定では現地時間の9月26日(金)夜にミシシッピー州オックスフォードにある大学講堂でのマケイン/オバマ両候補の初のテレビ討論会がセットされている。
だがマケイン候補が政府の金融安定化策優先を理由に延期を申し入れた。オバマ候補は、大統領は常に複数の問題を抱えているものだから延期するつもりはないと主張している。
こうした予期せぬ事態はテレビニュースにとっては話題性を増すが、もし延期となった場合、日程を組みなおすことは至難の業だ。通常、計画から実施までに数ヶ月を要するという。またテレビ界は秋の新番組シーズンに入ったばかりでプライムの番組編成はタイトである。
 
【予想される高視聴率
今回のテレビ討論会についてニールセンは夏の党大会の視聴状況から、もし開催されれば、かつてない視聴者数になるとみている。
ニールセンによると民主、共和両党大会のどちらかを見たという人は、米世帯の65%、約1億2千万人であった。
党大会は両党あわせて7日間に及んだが(共和党はハリケーンのために3日間)そのうち少なくとも6分間は見たという人々をニールセンは計測した。
米世帯のうち共和党大会だけを見た人は15%、民主党大会だけを見た人は16%、両方見た人は34%だった。
 
共和党大会だけを見た世帯のうち23%は年収10万ドル(1050万円)以上の世帯。
一方、民主党大会を見た世帯では、年収10万ドル以上は14%だった。
 
民主党大会だけを見た世帯の21%は黒人世帯、共和党大会では黒人世帯は7%だった。
 
民主党が若い世代にアピールすることを裏付けるように、民主党大会だけを見たうちの22%は35歳以下の世帯だった。一方、共和党大会だけを見た世帯のうち、35歳以下は20%だった。
最終更新:2008年09月27日 03:28