エミー賞ベストドラマ、ケーブルが初受賞
9月21日(日)に開催されたテレビ業界の祭典エミー賞は、有料ケーブルのHBOが13部門で最多受賞、また栄えあるベストドラマ部門は、AMCケーブルの「マッドメン」がベーシックケーブルでは初の受賞番組となった。
ネットワークは、NBCのコメディー「30ロック」がベストコメディー、同番組に主演するアレック・ボールドウィンにベスト男優賞が授与された。
【リアリティーも健闘】
2007~08年のテレビシーズンは脚本家組合のストライキがあり、ネットワークのドラマ、コメディー不振たったのは当然ともいえる。その分、ケーブル番組やリアリティー番組が健闘した。
今回のエミー賞には、リアリティー番組のベストホスト部門が新たに設けられ、それを祝して5人のホストがエミー賞の司会を担当したが、観客のウケはよくなかった。
【テレビでもみてね・・】
「30ロック」のクリエーターで主演女優のティナ・フェイは、サラ・ペイリン副大統領候補のそっくりさんとしても有名だが、受賞スピーチで、『「30ロックはNBC.com,
Hulu, iTune,
ユナイテッド航空機内でもみられますが、時々はテレビでも見られます」とユーモア混じりに語ったのがテレビ業界の現状を物語っていた。
ベストドラマの「マッドメン」は、60年代のNYの米広告業界の凄腕広告マンが主人公のヒューマンドラマ。
一方、ベストコメディーの「30ロック」は仮想のNBC番組の制作チームを描いたリアル感溢れるコメディー。(NBC本社の住所が30ロックフェラープラザである)。
ことしのエミー賞はABCが中継したが、サンデーナイトフットボール(NBC)と、今年で閉場するヤンキースタジアム最終戦(YESチャンネル)に阻まれ、視聴者数は過去最低だった1990年と同じ1230万人だった。
昨年の同賞授賞式の中継はFOXが担当、視聴者数は約1300万人だった。
エミー賞は毎年4大ネットワークで順番に中継している。来年はCBS。
最終更新:2008年09月27日 03:35