レターマンのマケイン非難、YouTubeで大ヒット
 
9月24日(水)夜のCBS「デビッド・レターマン」ショーに、大統領候補のジョン・マケイン上院議員がゲスト出演する予定だったが、金融危機対策を優先して当日に出演をキャンセルした。これに腹をたてたレターマンが、番組でマケイン候補を9分以上も延々と攻撃した。
 
【350万回の視聴】
オンエア後、すぐにこのビデオクリップがYouTubeに投稿された。インターネット動画の視聴状況を調査するTubeMogulによると、YouTubeで350万回以上も視聴されたという。
この350万回の視聴のうち、280万回はYouTubeユーザーの1970oaktreeがアップロードしたビデオである。
 
【CBSは撤去せず】
しかし奇妙なことに、CBSはこの著作権違反の投稿ビデオの撤去要請をしていない模様で、いまだに視聴が可能である。CBSのスタッフがアップロードしたのではないか、だから撤去しないのではないかという噂もある。
通常、どのネットワークも著作権違反のビデオがYouTubeにアップロードされていないかを定期的にチェックしている。CBS広報は、このビデオの存在は知っているとしかコメントしていない。
CBSはYouTubeにCBSのチャンネルを持っているが、話題になったビデオが必ずしもそのチャンネルに入っているとは限らない。
NTVICスタッフがチェックしたところ、マケイン攻撃のクリップは、正式なYouTube内のCBSチャンネルには入っていなかった。CBSは黙認している模様である。

【広告料より宣伝効果】
通常、YouTubeはCBSの「レイトショー」のビデオに広告を付ける場合、広告主に1000回の視聴につき15ドルを請求しているが、売上は微々たるものだという。
現状では、投稿者がアップロードした方が、コンテンツ所有者がするよりも、見られる回数は確実に多いという。
CBSはこれを知っているので、広告でわずかな金を引き出すより、マーケティングだと割り切って投稿ビデオをそのままにしておくことを得策と考えたのかもしれない。
 
最終更新:2008年10月04日 06:19