blog > 2005年07月10日 > Xft フォント表示をもっと綺麗に

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Debian (sarge) に (2003/10/13現在) 収録されている freetype(2.1.5), xft2(2.1.1) ,fontconfig(2.2.1)では,日本語 TrueType font が結構美しく表示されます。

しかし、hint 情報を有効にすると文字欠け (たとえば半濁点が見えない場合がある) が発生したりしますので、hint 情報を無効にした方が正しく文字が表示されます。でも、そうするとやや暈けた文字となってしまいます。

そこで KDEのフォント環境をさらに充実させよう(Akito Hirai氏著)というページで、公開されている対策パッチを適用してみました。


先ずは,適当に作業フォルダを作成した後、そのフォルダに対策パッチをありがたく頂戴しました。


文字欠け対策
   freetype-2.1.5-autohint-cjkfonts-20031004.patch
日本語ボールド
   xft-2.1.1-MakeBold-20030927.patchch
   fontconfig-2.2.1-Bold-conf.patch

そして Debian Package ソースを取得。
$ apt-get source fontconfig xft2 freetype

次に fontconfig と xft2 とにパッチを当ます。
$ cd fontconfig-2.2.1
$ patch -p1 < ../fontconfig-2.2.1-Bold-conf.patch
$ cd ../xft2-2.1.1
$ patch -p1 < ../xft-2.1.1-MakeBold-20030927.patch


freetype はパッチのあて方が少し異なります。debian/rules のなかで、アーカイブが展開され、緒パッチが適用される方式になっているからです。そこで、今回適用するパッチを所定のディレクトリにコピーし,rules を編集することにします。
$ cp freetype-2.1.5-autohint-cjkfonts-20031004.patch freetype-2.1.5/debian/patches/
$ vi freetype-2.1.5/debian/rules

cjk で検索すると,今適用しようとしているパッチの旧バージョンの適用手順がコメントアウトされています。(旧バージョンのパッチ自体も実は収録されています。)そこで,この行を参考に以下の行を追加しました。
$ patch -p0 -i $(patchdir)/freetype-2.1.5-autohint-cjkfonts-20031004.patch

あとはいつものように,既存の debian/changelog を適当に編集し、dpkg-buildpackage し、インストールしました。

この結果、日本語フォント表示がより綺麗になりました。Bold もきちんと表示されるようになりました。


こちらのサイトはTypePadを使ってるらしい、有料orz
記事の公開/非公開の選択の設定が出来るようだ


カテゴリ: [linux] - &trackback() - 2005年07月10日 15:12:42

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最終更新:2005年07月10日 15:17