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山本えりす(キャラ)」を以下のとおり復元します。
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「あなたが新しい隊長?
え~っとぉ、じゃあ挨拶するね!
えりすね、山本(やまもと)えりすって言うの。
えりすのこと、「えりす」とか
「えりりん」とか呼んでいいからね」
(※初対面1)

「チー!
(PC)、一緒に学校行コ?
一緒に学校行コ?
どうしたの?」
見上げるようにして、
山本(やまもと)えりすは言った。
山本は、とても背が低い。
もっとも、この事は本人もいたく気にしており、これを話すと怒り出す。
本人いわく…。
「言っとくけど、セイチョーキなんだからね!」
そうなのかも知れない。それでいて…本人は自分を大人だと思っており、子供扱いすると怒る。
でも元気そうに歩いている所は、やっぱり子供だ。
「………?」
不思議そうな顔…けげんそうな顔をしてこっちを見ている。
この表情も子供っぽい。
可愛いので、思わず微笑んでしまう。
えりすは、突然怒り出した。
「…今、えりすの事を子供だと思ったな!」
&color(blue){(だって子供じゃないか)}
「怒った!」
えりすは、怒る時宣言をするので、とてもわかりやすい。
一人で勝手に走って行く。
こりゃ、後がすごいぞ。
&color(blue){(違う)}
「どーだか?」
ふふんと得意げな顔でこちらを見るえりす。
そう言いながら、気分はかなり…すごく上機嫌だ。
「えへへへ。
ふーん」
にっこり笑って、抱きついてきたりする。
男だろうと女だろうと上機嫌な時はすぐ抱き着くのがえりすのくせだ。
………。
どっちかといえば、抱きつくというより、
ぶら下がっているという気もする。
(※初対面2)


「え?
なんでえりすが天文観測官になったって?」
えりすは、しばらく考えている。
「そうだね、えりすは徴兵検査受けた時、身体小さかったから。
でも、皮肉だよね。
こんな田舎まで敵が出て来るんだから。
私達、星見てるだけなんだから、
ほっといてくれてもいいのにね…」


「戦いの時以外は、普通だよね…。
ほんとに、ずっと前からみたいに…。
戦争、嫌だよね。
星を見る自由もないんだよ?」
&color(blue){(また見れるようになるよ)}
「うん……。
ありが……。
怒った!
今!
すごい子供扱いしたでしょ!!
怒ったぁぁぁ!」
&color(blue){(今のうちに星を見よう)}
「うん……。
新しい星の一個でも見つけて、みんなの名前つけようね」


えりすが頭をふると、
金色の星が瞬いているような錯覚を受けた。
父島は、他の小笠原の島と同じように、元々はアメリカの捕鯨基地として開拓されたものだ。
島が日本領となって以後も結構な数の住民が、日本人として残ったのである。
その子孫が、日本人離れしているのは当然といえば当然だ。
もっとも文化面は完全に日本人化していて、
えりすは納豆が好きだったりする。
「なあに?」
&color(blue){(美人になってね/大きくなるまで死なないでね)}
「もっちろん。
えりす、(PC)が自慢するくらいの美人になるね!」

えりすの目が笑っている。
いわゆる、
<えりすちゃん悪だくみー!>
である。
&color(blue){??}
&color(blue){なーに考えているのかな?}
「べっつにー。
○○には、秘密だもん。」

「えっへっへ、へー。
はい、これ。
いつも隊長ごくろうさま。」
クッキーを貰った。
「んー、85点。
結構苦労したんだから、
もう少し嬉しそうにしてよね?
じゃ、次は100点めざそっと。」

えりすは、あなたに抱きついていると
いうよりは、ぶらさがっている。
「おー、いい眺め。
早く大きくなりたいなあ。」
&color(blue){大きくならなくても}
&color(blue){そうね}
「うん。
えりす、最近大きくなる夢を良く見るんだ。
だからきっと、そうなるよ。」

夜が更けるのも忘れて、二人は物語に夢中になり
そのまま、心地よい疲れとともに
意識が薄らいでいった…。

ふと、目が覚めた。
思わず、寝入ってしまったのだろうか。


奇麗な歌が聞こえる中、夢見心地で
いつの間にか被せてあった毛布はそのままに、
首だけを動かして、窓を見た。

えりすは、開け放たれた窓べりに背を預けて座り、
海を見ながら小声で歌っていた。
聞いた事の無い言葉の、聞いた事の無い
奇麗な歌だった。
瞳を半ば閉じて、白く、
小さな手を膝の上に置いている。
その時初めて、えりすには軍事用の多目的
リングが似合わない事に気づいた。
リングが大きすぎる…。
いや、えりすが小さすぎるのだ。
子守り歌なのだろうか。
砂浜に寄せる波の音や、ガジュマルをすり抜ける
風の音を伴奏に、えりすは歌っている。
青い月の月光に、ライトブルーの髪が幻想的に
照らされていて…奇麗だった。
あの生意気で頭の悪そうな姿はどこにもない。
ひょっとしたら、眠っていた自分に対して
子守り歌を歌ってくれていたのだろうか。
そうだといいな。
そんな事を思いながら、再び眠りに落ちていった。

&color(blue){(山本えりすED)}
あの時も、勉強していたような、
そんな気がしますね。

     父島守備隊、生き残りの証言


…島を離れるその日。
貴方はえりすと二人で、学校の戸締りをして、
そして二人並んで、長い坂を下りていきました。
「えーと、indomitableが不屈で、
invincibleが無敵……。」
&color(blue){(単語帳なんて読んで……/それ、戦史?)}
「……だって勉強しないと。
○○と同じ学校になれないし。」
&color(blue){(照れる……/かわいがる)}
「あーもう!
英語ってば全然難しい!
というか、勉強の邪魔するな!
……ぜぇぜぇ。」
えりすは、こっそり耳打ちしました。
「もうちょっと待っててね。
編入試験、受けるまでの間だから。
……いい子。」
そして耳をひっぱられました。
「今、何か期待してたでしょ?
へへー。
さ、急いでいこっ?」
貴方とえりすは、走り始めました。



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