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蔵野みずほ(キャラ) - (2007/10/08 (月) 22:54:21) のソース

その女の子は、どうやら眠いらしい…。
「ごめんなさい。ぼーっとしてたっ。
私、蔵野(くらの)みずほ! よろしく」


「あなたは…、星の王子様……?」
&color(blue){(また変なのが出たな)}
「失礼ね。
こっちは0.1%くらい本気だったのに。」
&color(blue){(そもそも女ですが)}
みずほは、ポンと手を叩いて
納得した様子を見せ、去っていった。

みずほは、どうやら眠いらしい。
「…昨日……、星見てたから……眠いの……。」
みずほは、あくびを見せないように
一生懸命頑張っている。

みずほは、どうやら眠いらしい。
あ、こっちにVサインした。
「…別に。」

昼間に見るみずほは、いつものみずほだ……。
「どうしたの?
今日はギャグが少ないね。
ちょっと心配かも。」

「みんな地上の事にしか眼が行ってないけれど、
1945年に出現した黒い月というのは、
世界最大の不思議の一つなの。
あそこから幻獣が生まれているって説、
知ってる?」

「私のおじいちゃんもおとうさんも、
この島で天文観測をしていたの。
“たんぽぽ”は、その忘れ形見……。
私と同じ、とり残されたもの。」

みずほは、集中している。
すごい集中力だ。
貴方は、みずほの邪魔にならないように
天体観測室を後にした。

「…星を発見しようとすると、
周囲が見えなくなるというか、聞こえなくなるの。
…星の声は小さくて、良く聞こえないから。
狙撃は楽だね。
2億5千万km先よりも、ずっと近いから。」

「自分の鼓動の音が聞こえてきた…。
ここから先は、私だけの世界だ…。
これ以外のどんな音も、どんな物も見えない。」
みずほは、集中し始めた。
邪魔にならないように、そっと、
その場を離れました。

「昨日ね、新しい星を見つけたの。
2つ。
……。
おとうさん星と、おかあさん星って名前に
したんだ。
ちゃんと国際天文機関に登録したんだよ。
…すごいね、“たんぽぽ”は。
1年あれば、人が知ってる星の数を、
倍にしそう……。」

「…こんなのが、
本当の星の王子様だったら…いやだな。
……独り言。」

「……名前。
名前、教えて。
あなたの名前を。
本当の名前を。」
&color(blue){(教える)}
「……。
……ありがと。」
&color(blue){(なんで今さら)}


&color(blue){蔵野みずほED}
振り返りませんでした。

     父島守備隊、生き残りの証言

…島を離れるその日。
「おはよぅ。
ごめんなさい、遅刻しちゃった。
でも間に合って、よかった。
はい。
これ、荷物。運ぶの、手伝って」
&color(blue){(ぶつぶつ文句を言う)}
「ごめんね。
…私、この島離れるつもりなかったから」
&color(blue){いいとも}
「ありがとう。
そう言うところ、好きだよ」

「……。
後ろを振り返らないのかって?
うん。
もう、いいんだ。
あそこにあるのは、ただの望遠鏡の残骸だから。
だから、いいの……。
見なきゃいけないところは、違うから」
蔵野 みずほは、
小さな手を貴方に差し出した。
「多分……、これから私が見る先にはあなたがいると思うから。
あっちには、あなたはいないでしょ?
……。
いこっ」
蔵野 みずほは、走り出した。




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