原著論文
Efficacy and safety of an oral live attenuated human rotavirus vaccine against rotavirus gastroenteritis during the first 2 years of life in Latin American infants: a randomised, double-blind, placebo-controlled phase Ⅲ trial.
Linhares AC, et al. Lancet 2008 Apr 5;371:1181-1189.
論文の背景
ロタウイルスによる胃腸炎の感染ピークは6-24か月の乳幼児でみられる。乳幼児の重篤な胃腸炎を予防するための、経口生ヒトロタウイルスワクチンの2年間の効用と安全性について評価した。
疑問のタイプ:予防
論文デザイン:RCT
論文のPECO
- P(patient):ラテンアメリカ系10カ国における6-13週の健康な乳児15183人
- E(Exposure):2回の生ヒトロタウイルスワクチン投与(RIX4414)(約2か月と4か月)7205人
- C(Comparison):2回のプラセボ投与(約2か月と4か月)7081人
- O(Primary Outcome): 2回の経口投与後2週間から1歳までのワクチンの効用
二次アウトカム:2年間のワクチンの効用、2回の経口投与後2週間から2才までの効用
論文の妥当性
- ランダム化か?:されている
- ITTか?:されていない プロトコールに沿わなかった897人が除外されている
結果
|
ワクチン群7205人 |
プラセボ群7081人 |
RR(95%CI) |
NNT(95%CI) |
| 1年目(平均期間8.3か月) |
0.1%(10人) |
0.8%(58人) |
0.17(0.09-0.33) |
147(111-221) |
| 2年目(平均期間11.8か月) |
0.3%(22人) |
1.5%(103人) |
0.21(0.13-0.33) |
88(69-119) |
| 2年間(平均期間20.0か月) |
0.4%(32人) |
2.3%(161人) |
0.20(0.13-0.29) |
55(46-69) |
|
ワクチン群(千人年) |
プラセボ群(千人年) |
RR(95%CI) |
NNT(95%CI) |
| すべての重症な胃腸炎 |
28.5 |
46.7 |
0.61(0.54-0.70) |
33(27-45) |
| すべての重症な胃腸炎での入院 |
22.1 |
36.4 |
0.61(0.52-0.71) |
43(33-60) |
| 重症なロタウイルス性胃腸炎 |
2.7 |
13.6 |
0.20(0.13-0.29) |
55(46-69) |
| 重症な胃腸炎での入院 |
1.8 |
10.8 |
0.17(0.11-0.27) |
68(55-87) |
観察期間中に腸重積の報告例はなかった。
最終更新日 2008年11月3日
評価者 DK
最終更新:2008年11月03日 12:55