原著論文
A randomised, blinded, trial of clopidgrel versus aspirin in patients at risk of ischaemic events (CAPRIE).
Lancet 1996; 348:1329-39.
論文の背景
多くの臨床研究では、臨床的な血栓イベントのリスクを減らすため、抗血小板薬を長期的に使用することのベネフィットが示されている。アスピリンとチクロピジンは効果的であると示されているが、両者とも重大な副作用の可能性をもっている。クロピドグレル(チクロピジンに似たチエノピリジン誘導体)はアデノシン・ジフォスフェートによって引き起こされる血小板凝集を阻害する。
疑問のタイプ:治療
論文デザイン:RCT
論文のPECO
- P(patient):最近の動脈硬化性疾患(虚血性脳卒中(1週間以前6ヶ月以内)、心筋梗塞(35日以内)、末梢動脈閉塞(10分以内に跛行出現))の既往を待つ患者19185人(平均62才、男性72%)
- E(Exposure):クロピドグレル75mgを1回/日9599人
- C(Comparison):アスピリン325mgを1回/日9586人
- O(Primary Outcome):複合アウトカム(脳梗塞+心筋梗塞+血管系の死亡)
論文の妥当性
- ランダム化か?:されている
- ITTか?:されている
結果(一次アウトカムについて)
追跡期間は平均1.91年。
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クロピドグレル群9599人 |
アスピリン群9586人 |
RR(95%CI) |
NNT(95%CI) |
| 複合アウトカム |
9.8%(916人) |
10.7%(898人) |
0.92(0.85-0.99) |
116(58-8615) |
補足
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クロピドグレル群 |
アスピリン群 |
| 皮疹 |
6.0% |
4.6% |
| 下痢 |
4.5% |
3.4% |
| 消化不良、嘔気、嘔吐 |
15.0% |
17.6% |
| 何らかの出血 |
9.3% |
9.3% |
| 頭蓋内出血 |
0.4% |
0.5% |
| 上部消化管出血 |
2.0% |
2.7% |
| 肝障害 |
3.0% |
3.2% |
副作用はそれほど大きな変わりはないか。
クロピドグレルはアスピリンに比べてかなり高い。
約2年でNNT100ちょっと。それに見合った費用対効果があると患者さんが判断するかどうか。
最終更新日 2008年11月10日
評価者 DK
最終更新:2008年11月10日 23:32